ドゥイブス・サーチの画質って何が優れているの?

ドーピングと爆弾

MRIによる乳がん(精査)の標準手法として用いられているのは、「造影MRI」と呼ばれるものです。この「造影」は、いわば「ドーピング」のようなものです。筋肉増強剤のように、腫瘍の信号だけを増強させてくれるのです。だから、選手の能力(装置の性能)が悪くても、凄い選手でもダメ選手でも、能力が向上して、金銀銅をとれちゃうことになります。性能がかなり上がるので、装置間の差はでにくいです。

しかし、拡散強調画像(DWI)は、ドーピングとは全く逆です。拡散強調画像で用いる「MPG」と呼ばれる信号は、いわば「爆弾」のようなものです。これを打ちますと、画像の信号のほとんどを破壊します。がんの信号だけ微かに残りますが、不要な正常部分の信号は1/1000~1/10000に減弱してしまうのです。ですから全体としては画像は、「焼け野原」のように真っ黒になりますが、その中にがんの信号が浮かび上がってくるのです。ですから、もしMRIの性能が悪い(感度が悪くて信号が弱い、システムにノイズが乗りやすい)ということがあると、画像からすべての信号が消えてしまい、癌は見つからないことになります。

つまり、拡散強調画像で、癌を間違いなく見つけるには、

  1. きちっとした調整 をして、
  2. 良い装置で撮影する、

の2点が満たされないとならないのですね。

 

調整の有無と画質の違い

この写真をみてください。Aは調整した、良い装置の画像です。右乳房に多数の癌が写っています。ところがBとCは、同じ患者さんなのに、ぜんぜん腫瘍がわかりませんね。実際にこういったことが起こっていますから、しっかりとしたサービスを探さなくてはならないことが分かると思います。

 A : 右乳房の複数のがんがきちんと映し出されている

A : 右乳房の複数のがんがきちんと映し出されている

 B : 全体的に黒く、がんがはっきりと見えない

B : 全体的に黒く、がんがはっきりと見えない

 C : 右乳房だけでなく左乳房にも病変があるように見える

C : 右乳房だけでなく左乳房にも病変があるように見える

 

医師でも知らないMRIの機種・性能

困ったことに、MRI装置の基本性能は、拡散強調画像で大きく違うことは、医師の間でもあまり良く知られていません。MRI装置の種類そのものが良く知られていないということです。

たとえば「先生の病院のMRIは何をお使いですか?」と聞いたら「えっと、たしか3テスラ」とか「◯◯社のもの」といったことしか知らない方がほとんどです。

これは女性が男性にお化粧品のことを話したとしても、男性が「ファンデーション」とか「乳液」とか知らないのと全く同じような状況です。

実際には、ファンデーションも乳液も、化粧水もとても違いますよね。このあたりを「受診者さんが知らなくてもきちんと保障する」のが、この「ドゥイブス・サーチ」です。なぜこういったことができるかというと、この方法(DWBIS法、とくに優れた拡散強調画像の一種)を考案し、15年近くそれ一筋に性能向上に努めてきた医師が、その品質を直接チェックしているからなのです。

Dwibs Search