「乳がん検診」はどのくらいの頻度で受けるべき? 専門医のお勧めと理由とは?(Medical DOC)
記事本文の要約
乳がん検診の推奨頻度は年齢やリスクに応じて異なります。日本では、自治体の推奨により「40歳以上の女性は2年に1回」の検診が一般的ですが、めぐみ乳腺クリニックの竹原医師は「40歳から60歳代の女性は毎年1回」の検診を推奨しています。特に家族歴があるなど乳がんリスクが高い場合は、40歳前でも検診を受けるべきです。検診の選択や頻度は年齢やリスク、検査の種類(マンモグラフィや超音波検査)により変わるため、自身のリスクを把握し、適切な検診を受けることが重要です。
引用元:Medical DOC
ニュースURL:https://medicaldoc.jp/m/column-m/202405p1992/
編集者コメント
乳がん検診の適切な頻度についての議論は、個々のリスクプロファイルに基づくべきです。現在、日本では自治体の検診が「40歳以上の女性に2年に1回」の頻度で提供されていますが、竹原医師の意見にあるように、40歳以上の女性には毎年検診を受けることが推奨されるべきです。これは、乳がんの発症リスクが年齢とともに増加するためです。特に、乳がんの家族歴がある場合など、個人のリスクが高い場合には、より頻繁な検診が有効です。また、「40歳以上の女性に2年に1回」という頻度についても、検診の合間に自己検診を継続すること、異常を感じた場合は病院を受診することが必須とされている点を念頭に置く必要があります。
また、検診の種類にも注目すべきです。自治体検診などの「対策型乳がん検診」は、全国的な死亡率の低下を目指しており、一般的にはマンモグラフィを用いた検査が行われます。一方、個人の希望で受ける「任意型乳がん検診」は、個人のリスクに応じて検査を受けるものであり、特に高リスクの人や自己検診で異常を感じた場合に有効です。この2種類の検診はそれぞれ異なる目的とメリットを持っており、併用することでより良い検診結果を得ることができます。
検診のコストも重要な要素です。自治体による検診の助成がある場合、自己負担は少なくて済みますが、任意で受ける場合は高額になることがあります。そのため、自治体の検診制度を上手に活用することが重要です。 さらに、検診に加え、日常生活でのブレスト・アウェアネス(乳房を意識的に観察すること)も重要です。自己検診を行い、異常を感じた場合は早期に受診することが、乳がんの早期発見に繋がります。乳がんは早期に発見し、適切な治療を受けることで治療成績が向上するため、普段からの意識が大切です。
乳がん検診の頻度や種類についての選択は、個々のリスクに応じて最適な方法を選ぶことが求められます。竹原医師の意見を参考にしながら、自分自身のリスクを把握し、適切な検診を受けることが乳がんの早期発見に繋がるでしょう。乳がんラボでは「痛くない乳がん検診」を紹介しています。今まで、乳がん検診で痛い、恥ずかしい思いをされた方、乳がん検診に不安を感じているという方は、是非ご覧になってみてください。