豊胸手術や乳がん手術後は乳がん検診を受けられない!?乳がんとの関係性を徹底解説(医師監修)

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「胸」は女性にとって大きな関心事のひとつです。胸が小さい、胸が大きいといったコンプレックスに加え、今や女性の9人に1人がかかるとされる乳がんについて気になっている人も少なくないのではないでしょうか。

そのどちらにも関連する情報として、「豊胸すると乳がんのリスクが高くなる」「豊胸すると乳がん検診が受けられなくなる」という噂を耳にしたことがある方もいるかもしれません。 そこでこの記事では、豊胸手術と乳がんの関係性や、豊胸手術後に乳がん検診を受けることは可能なのかについて詳しく解説します。

あなたや、あなたの家族のために、正しい知識を身につけておきましょう。

1.乳がんと豊胸手術には関係がある?

現在、乳がんは女性の罹患率1位のがんであり、女性の9人に1人が乳がんになる時代といわれています。

若い世代にとって「がん」という言葉はあまりピンとこないかもしれませんが、乳がんは20代など若い世代でもかかる可能性があります。 また、乳がんのリスクは30代から40代にかけて急増します。子育て中や、働き盛りのこの時期にがんにかかると、本人のみならず家族、そしてキャリアなどにも大きな影響を及ぼすことになります。

女性の年齢別がん罹患数比較

何歳であっても、どんな立場でも、誰もができれば乳がんにはなりたくないと思うはずです。乳がんのリスクを上昇させる要因が分かっていれば避けたいですよね。では豊胸手術は乳がんのリスクを高める要因になり得るのでしょうか?

乳がんの発生には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっており、体内のエストロゲンが多い状態が長く続くことで乳がん発症リスクが高まるとされています。 豊胸手術をしたかどうかにかかわらず、以下のような要因は乳がんのリスクを高めると言えます。

・初潮を迎えた年齢が早い ・閉経した年齢が遅い ・初めて子どもを産んだ年齢が遅い ・出産をした経験がない ・授乳した経験がない ・閉経後に大幅に体重が増えた ・飲酒習慣、運動不足 ・過去に乳がんになったことがある ・血縁者(祖母、母、姉妹)に乳がんになった人がいる ・乳腺疾患(良性)にかかったことがある

では、豊胸手術はどうかというと、現時点では豊胸手術が起因で乳がん発生のリスクが高まるということはほぼないとされています。 一時期、シリコンバッグ豊胸や、ヒアルロン酸豊胸は乳がん発症リスクが高まるといったことが話題になったことがありますが、その後の研究で否定されています。

ただし、豊胸手術そのものが乳がんを発生させることはなくても、決して無関係とはいえません。 豊胸手術が原因で、乳がんの発見が遅れてしまうという危険性は十分に考えられます。なぜなら、豊胸していることを人に知られるのが嫌で本人が乳がん検診を避けてしまったり、受けた豊胸手術の方法によっては病院側に乳がん検査を断られてしまったり、検査を受けても豊胸手術が原因で検査精度が下がってしまうということが発生するからです。

もし発見が遅れて乳がんが進行すれば、乳房を全て摘出しなければならない可能性もあります。女性にとって乳房の全摘出は精神的にもダメージの大きい手術です。豊胸手術を受けた人にとってはなおさらでしょう。

2.なぜ乳がん検診が重要?

豊胸していると知られたくないからといって、乳がん検診をおろそかにすべきではありません。乳がん検診を怠ると、乳房を失うかもしれないリスクが高まるだけでなく、乳がんによる死亡率を高めてしまいかねないからです。 ここで、乳がんのステージ別生存率をご紹介しましょう。

「ステージ」とは、がんの進行の程度を示すことばです。乳がんのステージは腫瘍の大きさや広がり具合、リンパ節への転移状況、他臓器への遠隔転移があるかといった要素を組み合わせ「Ⅰ期(ステージ1)・Ⅱ期(ステージ2)・Ⅲ期(ステージ3)・Ⅳ期(ステージ4)」に分類されています。

国立がん研究センターがん対策研究所がん登録センターが公表している院内がん登録から算出された乳がんのステージ別生存率のデータでは、初期であるステージIの5年生存率は98.9%、10年生存率は94.1%と、早い段階で治療できれば高い確率で完治することが分かっています。ところが、かなり進行が進んだステージⅣで発見された場合の5年生存率は39.8%、10年生存率は16.9%まで低下してしまうのです。※

命を守るためにも、乳房を守るためにも、定期的に乳がん検査を受けて乳がんを“早期発見・早期治療”することがいかに重要か、このデータからも明らかです。

3.乳がんの早期発見に大事なセルフチェック

乳がんの早期発見に大事なことは、自分の乳房の状態に日ごろから関心を持ち、セルフチェックを行うことで変化に早く気付くことです。 最近学会などで呼びかけられているのが「ブレスト・アウェアネス」の重要性です。「ブレスト・アウェアネス」とは、着替えや、シャワーを浴びる際、乳房を鏡で見たり、就寝時に乳房に触れたりして、「いつもと変わりがないか」というチェックを日常的に行う「乳房を意識する生活習慣」のことをいいます。以下4つのポイントがあります。

▶ブレスト・アウェアネスの4つのポイント (1)自分の乳房の状態を知る (2)乳房の変化に気を付ける (3)変化に気付いたらすぐ医師へ相談する (4)40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける

「少しでも異変や変化に気づいたら迷わず医師に相談する。異常がなくても気がかりなことがあれば病院に行く」ということを前提にセルフチェックを行いましょう。

4.乳がんの検査にはどんな種類がある?

乳がんの検査は段階的に行います。「乳がんがあるかどうか」と、「乳がんの疑いあり」の場合に追加される検査があります。下記7つの検査について、それぞれのメリット・デメリットを含め解説していきます。

4-1.医師による視診・触診 4-2.マンモグラフィ検査 4-3.超音波検査(エコー検査) 4-4.MRI検査、CT検査、PET検査、骨シンチグラフィ 4-5.腫瘍マーカー検査 4-6.病理学的検査(生検)

4-1.医師による視診・触診

医師が視診や触診で、しこりがないか、乳房に変形がないか、乳頭に分泌物がないか、湿疹がないかなど、乳房やわきの下を診察します。最近は視診と触診を行っていない医療機関も少なくありません。

4-2.マンモグラフィ検査

一般の女性の中でも「マンモグラフィ検査」=「乳がん検査」というイメージが定着しているくらい、広く普及している検査です。多くの医療機関で導入されており、40歳以上であれば自治体のがん検診でも受診することが可能です。 乳房専用のレントゲンで、乳がんの前段階である石灰化やしこりなどを早期に発見できるのがメリットです。

マンモグラフィは乳房全体をプラスチック製の薄い板で挟み、押し広げて2方向からレントゲンで撮影するので、放射線技師が乳房をできるだけ引き出し板で挟む必要があり、痛みを感じる人が多い傾向があるのがデメリットのひとつです。この痛みの程度には個人差があり、「痛くない」「痛いけれど我慢できないほどではない」という人から、「意識が遠のくほどの激痛だった」という人もいます。もともと、生理の時期は乳房が痛くなる人、乳房内に炎症のある人などは、圧迫により激痛を感じることがあります。痛すぎる場合は我慢する必要はありませんが、痛みを恐れて「検査をしない」ということだけは避けるべきです。病院や検査機関に相談し、別の方法での検査を検討しましょう。

もうひとつのデメリットとして「高濃度乳房(デンスブレスト)の問題」があります。乳房は母乳を作る乳腺と脂肪などで構成されていますが、日本人女性は欧米人女性と比べ、乳腺の量が多い「高濃度乳房(デンスブレスト)」が多いとされています。 マンモグラフィの画像では、X線が透過しづらい乳腺が白っぽく写り、透過しやすい脂肪は黒っぽく写ります。マンモグラフィでは乳がんも白く写るため、乳腺が多い乳房だと白い正常乳腺の陰に病変が隠れてしまい、がんを見つけるのが難しくなります。それは「雪山で白うさぎを探すようなもの」と例えられるほどで、高濃度乳房の人は乳がんなどの異常が発見される確率が低くなってしまうのです。 より正確な診断のため、マンモグラフィ検査と超音波検査(エコー検査)の併用を推奨している病院もあります。

マンモグラフィ

4-3.超音波検査(エコー検査)

乳房に超音波を当て、その反射波を画像化したものからしこりの有無や形状などを調べる検査です。 超音波は耳に聞こえない高い周波数の音なので、検査時に痛みを伴うことはありません。放射線被ばくがないので妊娠中でも検査が可能です。 乳腺組織は白く、多数の乳がんは黒く写るので、若い人や高濃度乳房(デンスブレスト)の人でも病変を発見しやすいという点がメリットといえるでしょう。 しかし、超音波検査ではがんでない良性のしこりも映るため、良性か悪性かの見極めには医師や検査技師の技術力も必要となります。また、乳房全体を見回す検診というよりも、病変が疑われた場合にその部位をより詳しく調べる精密検査に向いていると言われています。

エコー

4-4. MRI検査、CT検査、PET検査、骨シンチグラフィ

主に乳がんが発見された場合や、乳がんの疑いがあると診断された場合に行われる検査として、MRI検査、CT検査、骨シンチグラフィ、PET検査などがあります。

MRIは、強力な磁石と電磁波を使い、体内を断面像にして写し出す機械です。マンモグラフィや超音波検査では分からない小さな病変や広がりが確認できます。特に脳や脊椎、四肢、子宮・卵巣・前立腺といった骨盤内の病変に関して優れた検出能力を持っています。 放射線を使用しないため被ばくの心配はありませんが、心臓ペースメーカーが入っている方は使えない場合があります。 検査の目的によって、造影を使うMRI検査と、造影剤を使わないMRI検査があります。造影剤は、造影剤アレルギーの方、喘息などのアレルギー疾患がある方、腎臓の機能が悪い方には使用出来ません。

CT検査はX線を使った検査で、主に骨や肺などへの全身転移の有無を調べます。短時間に広範囲を検査できるのがメリットです。放射線を使用するので妊娠中の人は受けることが出来ません。

MRI検査やCT検査のデメリットとして、検査時に円筒形の筒の中に全身を入れるような形になっているため、どうしても圧迫感を感じやすく、閉所恐怖症の方は検査が難しい場合があります。事前に安静剤を投与して検査を受けることも可能です。

骨シンチグラフィは、骨にがんが転移しているかどうかを調べるために行うことがあります。骨に集まる性質をもつ弱い放射線を出す薬を注射して撮影する検査です。

PET検査は、腫瘍、がん、炎症の大きさや場所の特定や、転移の有無や程度を調べたり、治療の効果を判定したり、再発の診断などにも利用されている検査です。放射性フッ素を付加したブドウ糖(FDG)を注射し、がん細胞に取り込まれるブドウ糖の分布を画像にします。一回の検査で全身を検索できること、造影剤は使用しないのでアレルギーのある人や腎臓の機能が悪い人も検査可能な点がメリットです。また、肺がん、前立腺がん、悪性リンパ腫、すい臓がんなど、MRI検査やCT検査などの検査では診断がはっきりしないがんでも早期に検出できます。 人間ドックのオプションとしての検査も可能ですが、8万~10万円前後と検査費用が高額になるのがデメリットです。微量ですが被ばくもあります。

4-5.腫瘍マーカー検査

体のどこかに腫瘍ができた場合、血液の中に普段ならばそれほど認められない物質が増えたり見つかったりすることがあります。腫瘍マーカー検査は、血液や尿などの体液の成分を調べ、何かの物質が突出して多くないかどうかを調べる検査です。 被ばくの危険性がなく、技師の力量も問われないのがメリットです。「がんであるかどうか」を判断する検査として使われる一方、「がんの治療効果はどんなものか」などを確かめることもできます。 ただし、がんの早期発見には適していない、実際には腫瘍やがんはないが、数値が高くなることがある(偽陽性)」がんがあっても数値として反応しないことがある(偽陰性)といったデメリットもあります。また、検査で異常な数値が認められても、それが身体のどの部位の異常なのか確定できません。腫瘍マーカーはあくまで診断を補助するものであり、実際にがんかどうかは診察や画像検査の結果などと併せ総合的に判断されます。

4-6.病理学的検査(生検)

病理検査は、乳がんの可能性があると診断された際、しこりなど病変の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べ、がん細胞の有無を調べます。がんであることを確定させる検査です。 病理検査には細胞診と組織診があります。組織診は細胞診よりも正確な判断ができるので、細胞診をせず組織診を行うケースも増えています。細胞診よりも太い針を用いるため、局所麻酔を使用して行います。

5.造影剤を使わないMRIがん検診が話題

元々、造影剤を使うMRI検診でしたが最近では、造影剤を使わないMRI検査が検診に用いられるようになりました。「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」という名前で行われています。痛くない、服を着たまま検査できるのではずかしくないというメリットもあり、近年急速に普及している乳がん検査です。 有効感度範囲が広く死角がないので乳房の奥(胸壁)からわきの下まで、どの部分も高精度で検査が可能です。乳腺の濃度の影響をほとんど受けないので、高濃度乳房(デンスブレスト)の人のしこりも見つけやすいのも特徴です。

6.豊胸手術・乳房再建術にはどんな種類がある?

豊胸手術とは、女性の胸の大きさや形を整える美容整形手術です。 乳房再建術とは、乳がん手術やケガなどで失われたり変形したりした乳房に対し、元の乳房に近い状態に戻すために行う手術です。乳房を失うことで生じる「温泉に入れない・左右のバランスが悪い・パッドがわずらわしい」といった不便の解消や、精神面や肉体面の問題の改善を図ります。 美容目的である豊胸手術は保険が適用されませんが、乳房再建術は術式にもよりますが保険が適用されます。手術自体は共通している部分が多いので、豊胸手術・乳房再建術の両方についてまとめて解説していきましょう。

豊胸手術・乳房再建術の主な術式には以下の3つの方法があります。

6-1.脂肪注入法 6-2.インプラント法(シリコンバッグ) 6-3.ヒアルロン酸注入法

6-1.脂肪注入法

自分の腹部や太ももの脂肪を吸引し、その脂肪を胸に注入する方法です。乳房再建術では保険適用となります。 自分自身の組織である自家組織を使うため、アレルギーや副作用の心配がほとんどなく身体への負担が最も軽いのがメリットです。 シリコンバッグのように破損や経年劣化の心配もなくメンテナンスが不要、触り心地や仕上がりが自然で、バストアップと同時に気になる箇所をサイズダウンできるのも大きな魅力です。

この方法の場合は比較的高額で手術のダウンタイム(腫れや痛み、赤みなどが出る時間)が長くなる点と、痩せ型の人は採れる脂肪の量があまり多くないため、一度に入れられる脂肪の量に制限が出るという点がデメリットといえます。 体内に定着する脂肪の量にも限界があり、一度に多量の脂肪を注入すると入れた脂肪が定着せず、しこりや石灰化の原因となってしまうというリスクもあります。

6-2.インプラント法(シリコンバッグ)

シリコン製のバッグを乳房に挿入して豊胸を行う方法を、「インプラント豊胸手術」「シリコンバッグ豊胸手術」「バッグ式豊胸手術」といいます。乳房再建術では保険適用となります。 一気に2~3カップのサイズアップが可能で、メリハリのある大きなバストを望む方に適した方法です。シリコンバッグに寿命はなく、一度の施術で半永久的な効果が得られるのもメリットです。

デメリットは、体内に異物が侵入してきた際の反応でバッグの周りが硬く締め付けられる「カプセル拘縮」が起きることや、劣化や破損の可能性もあり、メンテナンスが必要である点です。 この方法で豊胸手術した場合、外傷や事故など過度な衝撃に気をつける必要があります。これが理由で乳がん検診の方法に制限が出てしまうのもマイナス面といえるでしょう。

6-3.ヒアルロン酸注入法

「ヒアルロン酸」をジェル状にしたものをバストに注射することで、バストのサイズアップを図るものです。メスを使用せず傷跡も残らない、いわゆる「プチ整形」として手軽に受けられる豊胸です。ダウンタイム(腫れや痛み、赤みなどが出る時間)が短いのもメリットです。

この方法による豊胸の場合は、劇的に大きなバストアップは望めず、2カップ程度にとどまります。また、持続性には限界があり、ヒアルロン酸が体内に吸収されてしまえば、バストサイズも元に戻ってしまいます。また、触ったときに硬いこと、しこりができてしまう可能性があるのもデメリットです。

7.豊胸手術・乳房再建術している人が乳がん検診を受ける際に気をつけるべきこと

では、これらの方法で豊胸手術・乳房再建術を受けた人は、乳がん検診は可能なのでしょうか?上記の各手術方法をふまえ解説していきます。

■脂肪注入法は、ほぼ問題がない 脂肪注入はそもそも自分の胸にある脂肪を使って行う豊胸手術なので、シリコンのように人工物が入っているわけではないため、乳がん検診を行うにあたってはほぼ問題がないといえるでしょう。 しかし脂肪注入によってしこりができやすくなることもあるのでその点は注意が必要です。また前述したように、石灰化を生じたりすると、固くなったり、画像に影響が出る場合もあります。

■ヒアルロン酸注入法は、状況によってはリスクあり ヒアルロン酸は柔らかく、これを注入する豊胸手術を受けても、乳がん検診には大きな影響はないと考えられています。

ただし、バストの状態によってはマンモグラフィ検査に影響が出る場合もあります。それは、ヒアルロン酸が原因でしこりができてしまったケースです。マンモグラフィ検査で圧迫することでしこりが潰れてしまうリスクがあるため、検査前に医師に相談することをおすすめします。

■インプラント注入法は、もっともリスクが高い 豊胸手術・乳房再建術のなかで、もっとも乳がん検診に影響があるのは、インプラントによる手術です。 この方法で豊胸手術・乳房再建術を行った場合、マンモグラフィでの乳がん検診を受けられなくなる可能性が高くなります。 マンモグラフィ検査は胸に強い圧をかけ検査する方法なので、圧迫するとインプラントが破裂して炎症などを起こし、整えた乳房が変形してしまうおそれがあります。そのため、多くの病院や検査機関ではインプラントによる豊胸手術・乳房再建術を受けた人のマンモグラフィ検診を受け付けていないのです。

では、インプラントによる豊胸手術・乳房再建術を受けた場合は乳がん検診を受けることができないのかというと、決してそんなことはありません。 たとえば超音波検査を使った乳がん検診ならば、インプラントが入っていても受けることが可能な病院は多く存在します。ただし、インプラントの後方が見えにくくなるので検査が難しくなるケースもあります。

乳がん検診そのものをあきらめる必要はありませんが、他の方法に比べて、検査方法が限られたり、精度が落ちたりするリスクが高いということはあらかじめ知っておいた方がよいでしょう。

豊胸手術・乳房再建術を受けた人が乳がん検診を受ける際に忘れてはいけないのが、「豊胸手術を受けた」と事前に病院に報告することです。誤診に繋がる可能性があるため、病院側に豊胸手術・乳房再建術を受けたことを内緒にしたまま検査を受けることは絶対にやめてください。どのような術式で行ったかという情報も必要ですので、自分でしっかりと把握しておきましょう。 「初めていく病院に豊胸手術のことを言いたくない」と感じる人は、まずは豊胸手術・乳房再建術を行った病院に相談するといいでしょう。アフターフォローとして、「豊胸手術・乳房再建術を受けた人の乳がん検診」を行っている病院もあります。きっと解決策がみつかるはずです。

8.豊胸手術・乳房再建術をしていても受けられる無痛MRI乳がん検診

どんな方法で豊胸手術・乳房再建術を受けたとしても、安心して受けられる乳がん検診として話題になっているのが、ドゥイブス・サーチが行っている「無痛MRI乳がん検診」です。

高性能のMRIを活用した乳がん検診で、磁気の発生するドーム型の機械でうつ伏せに寝るだけで、簡単に乳房の検査ができます。 検査は、乳房型にくりぬかれたベッドにうつ伏せになります。マンモグラフィ検査のように乳房を挟まず、胸を圧迫することもないので、インプラント破損の危険性もありません。

無痛MRI乳がん検診の検査方法 痛くないので検査が楽②

この検査はがんの発見率が高いことも大きな特長です。 無痛MRI乳がん検診のがん発見率は1000人あたり14.7人で、平均的なマンモグラフィのなんと5倍以上に相当すると言われています。 マンモグラフィの場合、がんは白く写るので「雪山の白ウサギ」をみつけるかのように難しいものですが、無痛MRI乳がん検診では、がんが黒く映るので、マンモグラフィでは見分けのつきにくいがんも次々に発見されています。乳腺の量に左右されにくいので、高濃度乳房(デンスブレスト)の場合でも、がんの発見率が下がることはありません。

無痛MRI乳がん検診は、全国70箇所の病院で受けることが可能です。痛くない、裸を見られない、被ばくしないなど、たくさんのメリットがある検査でありながら、検査費20,000円前後で受けられるのもポイントです。

豊胸手術や乳房再建術が理由で、マンモグラフィ検査や超音波検査が難しいと断られた人は無痛MRI乳がん検診を検討してみてはいかがでしょうか。

9.まとめ

「豊胸手術を受けると乳がん検診ができなくなる」という噂もありますが、豊胸手術を受けていても乳がん検診は受けられます。ただし、豊胸手術・乳房再建術する場合、術式によってはマンモグラフィ検査を受けられない可能性があるので、豊胸手術や乳房再建術を検討している人は、将来的に乳がん検査を受けることも念頭に、十分に手術方法を検討してください。

特に、豊胸手術をした後の乳がん検診については、以下の3つの心構えが必要だといえるでしょう。 1.「豊胸手術を人に知られたくない」という理由で、乳がん検診を避けることはやめましょう 2.検査の際は、医師に必ず「豊胸手術を受けた」と報告しましょう 3.豊胸手術をした人でも受けられる乳がん検診を選びましょう

ドゥイブス・サーチが行う「無痛MRI乳がん検診」は、豊胸手術を受けた人も、乳房再建術を受けた人でも安心して検査が受けられます。乳がんの早期発見・早期治療のため、定期的に検診を受けましょう。

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