マンモグラフィを受けない方がいい理由とは?リスクとメリットを徹底解説
「マンモグラフィは受けなくてもよい?」 「マンモグラフィ以外で、乳がんを発見できる検査は?」 と、マンモグラフィ検査について不安を持っている人はいませんか?
マンモグラフィは乳がんを発見するための検査のひとつです。早期乳がんの発見に役立つ検査ですが、検査を受けることでのリスクやデメリットもあります。
この記事では、マンモグラフィ検査のメリットやデメリット、マンモグラフィ以外の乳がん検査について紹介しています。 これから、乳がん検診を受けたいという人はぜひ参考にしてください。
目次
- 1. 早期乳がんを発見する重要性
- 2. マンモグラフィとは何か?
- 3. マンモグラフィのメリット
- 4. マンモグラフィのリスクとデメリット
- 5. マンモグラフィを受けない方がよいとされる理由
- 6. マンモグラフィを受けられない人とは?
- 7. マンモグラフィ以外の乳がん検査
- 8. 若い世代でも乳がんの発症リスクはある?
- 9. マンモグラフィと超音波エコーどちらがいい?
- 10. 「無痛MRI乳がん検診」がすすめられる理由
- 11. 乳がんは早期発見が何より大切!
- 12. まとめ
1.早期乳がんを発見する重要性
乳がんは多くの女性がかかるがんのひとつです。日本では、乳がんと診断される人は年々増えてきています。およそ9人に1人は乳がんと診断されるのです。
とくに40歳代以上の女性で多く見られますが、若い年代の人も乳がんを発症する可能性はあります。
しかし、乳がんを発症した場合でも必ず命を落とすことはありません。 乳がんが進行する前に見つけ、早く治療をはじめることで完治を期待できます。
1-1.早期発見で治療の選択肢が広がる
乳がんを早期に発見することで、治療の選択肢が広がります。
乳がんの進行度は以下のように分類されています。
- ステージ0:しこりがなく、がん細胞が乳管内だけ
- ステージ1:小さな浸潤がん(2cm以下)で、がんが乳房内だけ
- ステージ2:1)5㎝以下のしこりはあるが、わき下リンパ節に転移がある
- ステージ2:2)5㎝以上のしこりはあるが、わき下リンパ節に転移がない
- ステージ3:わき下以外にリンパ節転移がある
- ステージ4:乳房以外の部位(骨、肝臓、肺など)にも転移がある
がんの大きさが小さく、周りの臓器やリンパ節に広がっていないステージ0〜1の段階で乳がんが発見されると、手術で完全に取り除ける可能性が高いです。
また、早期に発見されることで化学療法や放射線療法を受ける場合でも、時間的・身体的負担が軽くすみます。 さらに、治療期間も短く、治療費も抑えられることが多いです。副作用のリスクも低くなります。
1-2.生存率が5年高くなる
乳がん早期では、がんがまだ乳房内に限局しており、他の組織や臓器に広がっていません。そのため、手術や放射線治療などの治療の効果が高くなります。その結果、患者さんの生存率が大幅に向上します。
実際に、早期乳がんの患者さんの5年生存率は非常に高く、90%以上です。 乳がんは早期に発見し、早期に治療を始めることで、将来乳がんで悩まされることが少なくなります。
2.マンモグラフィとは何か?
乳がん検診のひとつに「マンモグラフィ」があります。 マンモグラフィは、自治体の健康診断や人間ドックなどでも検査されており、知っている人も多いのではないでしょうか。
マンモグラフィとは、乳房X線検査で、乳がんを早期発見する目的で検査されます。 ここでは、マンモグラフィの検査方法や結果の見方などについて紹介します。はじめてマンモグラフィを受ける人はぜひ最後までお読みください。
2-1.マンモグラフィの検査方法
マンモグラフィは、乳房の内部をX線で撮影する検査方法です。おもに乳がんの早期発見を目的とした検査で、乳房のしこりや異常を見つけます。 検査のときには、専用の板で乳房を片方ずつ圧迫し、薄く広げてレントゲンを撮影します。
乳房を挟む時間は数十秒です。検査自体は約20分程度で終了します。 マンモグラフィは、早期発見により乳がん治療の成功率を高められるため、定期的な受診が推奨されています。
とくに40歳以上の女性は年に1度の検査を受けることで、乳がんのリスクを減少できます。
2-2.マンモグラフィの結果の見方
マンモグラフィの検査結果は、5段階のカテゴリーに分けられます。カテゴリーは次のとおりです。
- カテゴリー1:異常なし
- カテゴリー2:良性の病変のみ
- カテゴリー3:経過観察(がんと確定できないが、がんの可能性は10%以下)
- カテゴリー4:疑わしい異常あり(がんの可能性を疑う)
- カテゴリー5:検査結果がんと診断
放射線科医がマンモグラフィの画像を確認し、上記のカテゴリーを判断します。検査結果には、放射線科医の説明も記載されますので、きちんと確認しましょう。 がんが疑わしい場合などは、さらに追加で検査が必要であることがすすめられます。
3.マンモグラフィのメリット
マンモグラフィは乳がんを発見できる検査のひとつです。しかし、検査にはメリットだけでなく、デメリットもあります。 ここではまず、マンモグラフィのメリットについて紹介します。
3-1.小さな異常も発見できる
マンモグラフィは、乳がんの早期発見に非常に役立つ検査方法です。とくに、目に見えないような小さな異常も発見できます。 例えば、しこりが触れないほど小さい段階のがん細胞や、小さなカルシウム沈着(石灰化)などです。
乳房内の小さな異常も発見できるため、がんが進行する前に治療を開始できます。そして、治療の成功率が高まり、生存率も向上します。
3-2.石灰化を確認できる
マンモグラフィは石灰化を発見することができます。石灰化とは、カルシウムが乳腺の中に沈着したものです。 石灰化をマンモグラフィで撮影すると、白い点で画像に映ります。石灰化とは必ずしも病気ではありません。しかし、乳がんの初期兆候の可能性もあります。
つまり、乳腺内の石灰化を見つけることも乳がんの早期発見につながるのです。 石灰化が見つかった場合、定期的なフォローや検査の必要性を医師から指示されます。
3-3.国から推奨される検診
マンモグラフィは、乳がんの早期発見に非常に役立つため、国から推奨されている検査です。とくに40歳以上の女性には、定期的なマンモグラフィ検査を受けることが推奨されています。
その理由は、マンモグラフィの検査の精度が高く、小さな異常や早期段階のがんを見つけられるからです。 国や自治体では、検査費用の一部を助成する制度も整備されており、多くの女性が経済的負担を少なく検査を受けられます。
4.マンモグラフィのリスクとデメリット
さまざまなメリットがあるマンモグラフィですが、検査にはリスクやデメリットもあります。 身体的・精神的に負担を強いられることもあるため、検査を受ける前にはデメリットも把握しておくようにしましょう。
4-1.被ばくリスクがある
マンモグラフィは妊娠中や授乳中は基本的に検査を受けられません。マンモグラフィはX線を使用するため、微量ながら放射線被ばくのリスクがあるからです。
現代のマンモグラフィ機器は放射線量が非常に低く抑えられており、一回の検査で受ける放射線量はごくわずかと言われます。しかし、被ばく回数が高くなると、発がん率が高くなるという研究結果もあります。
そのため、「絶対に安全」という認識を持つことは避けた方がよいかもしれません。 とくに、妊娠中や妊娠の可能性がある場合、授乳中の場合はマンモグラフィ検査を受ける前に必ず検査機関に報告しておきましょう。
マンモグラフィはX線検査のため、撮影の瞬間に微量の被ばくを伴います。 放射線自体が体内に蓄積することはありませんが、生涯で受ける被ばく線量は考慮する必要があります。
4-2.痛みを伴う可能性がある
マンモグラフィは痛みを伴う可能性がある検査です。検査の際に、検査機器の板で乳房を挟むからです。板で挟む際に圧迫を加えるため、痛みや不快感を訴える人は少なくありません。 とくに、乳房が敏感な人や月経前の時期は強い痛みを感じてしまいやすいです。
また、若い人も乳腺が発達しているため、痛みを訴えやすいでしょう。
痛みを伴う可能性がある検査であるため、定期的に検査を受けることをためらう人もいます。
4-3.胸を見られる
マンモグラフィの検査では、検査技師に胸を見られるというデメリットがあります。検査中、技師が乳房を適切な位置にセットする必要があり、その際に直接乳房に触れることもあります。そのため、恥ずかしさや不快感を感じる方もいるでしょう。
乳がんは定期的に受け続けることが重要な検査ですが、胸を見られることへの恥ずかしさや不快感があり、検査をためらう人も少なくありません。
4-4.乳腺が発達している人は精度が低くなる
マンモグラフィは、乳腺が発達し、密度が高い人は検査精度が下がります。 乳腺が密集していると、画像が白くなり、同じく白く写るがんが見えにくくなるためです。
マンモグラフィの結果が不明瞭な場合、超音波エコーを併用することが推奨されます。エコーは、乳腺の密度に影響されず、しこりや異常をより正確に確認できるからです。自分がマンモグラフィ検査に適しているか、医師と相談し、検査を選びましょう。
5.マンモグラフィを受けない方がよいとされる理由
マンモグラフィは早期の乳がんの発見に役立つ検査ですが、必ず受けることがよいというわけではありません。 ここでは、マンモグラフィを受けない方がよいとされる理由について解説します。

5-1.30代以下はリスクの方が高い
30代以下の女性がマンモグラフィを受けない方がいい理由は、乳腺が密であるため、マンモグラフィの精度が低くなる可能性があるからです。乳腺が密になると誤診のリスクが高く、必要以上の検査や不安を招く可能性もあります。
さらに、30代以下は乳腺が発達しているためマンモグラフィではがんが見つけにくく、正確な診断ができないことが多いからです。被ばくを伴う検査であるため、検診としてのメリットが十分ではないと考えられています。
しかし、30代のうちから頻回にマンモグラフィを受けていると、被ばくを受ける回数が多くなってしまうため、発がんのリスクが高まってしまいます。
30代以下では、マンモグラフィのメリットが低くなってしまうため、あまりおすすめされません。
5-2.不安が大きくなる
マンモグラフィは乳がん発見のために重要といわれる検査ですが、受けることで不安を感じる人も少なくありません。 とくに「偽陽性」であったときに不安を強いられてしまいます。 偽陽性とは、がんを発症していなくても、がんが疑われるとみなされることです。「再検査が必要」と言われると、心配が増すでしょう。
6.マンモグラフィを受けられない人とは?
マンモグラフィはすべての人に推奨される検査ではありません。 以下のような人はマンモグラフィを受けられないこともあります。
- 妊娠中の人
- インプラントが挿入されている人
- ペースメーカーを使用している人
- 心臓や肺などの手術を受けた人
上記に当てはまる人がマンモグラフィを受けたいときは、必ず医師へ相談しましょう。
6-1.妊娠中の人
妊娠中の女性がマンモグラフィを受けることは基本的に推奨されていません。 マンモグラフィは放射線を利用する検査だからです。
放射線は胎児への影響があります。とくに妊娠初期は胎児の発達に影響を与えやすいため、リスクを避けるためにマンモグラフィ検査を控えることが望ましいです。
もし妊娠中に乳房に異常を感じる場合は、検査を受ける前に医師に相談するようにしましょう。妊娠中でも定期的な検診を受けることも重要ですが、マンモグラフィについては確認してください。
6-2.インプラントが挿入されている人
豊胸手術を受けて乳房にインプラントが入っている人が、マンモグラフィを受ける場合には、いくつかの注意点があります。インプラントがあると、乳腺の見え方が変わり、正確な検査結果が得られにくくなります。
そのため、マンモグラフィの際には、技術者にインプラントの有無を伝えることが重要です。また、特別な撮影方法が採用される場合もあります。
定期的な検査は、乳がんの早期発見につながるため、インプラントがあっても検査を怠らないようにしましょう。 専門医と相談しながら進めることが大切です。
6-3.ペースメーカーを使用している人
ペースメーカーを使用している人は、マンモグラフィを受ける際に注意が必要です。 マンモグラフィは乳房のX線検査で、乳がんの早期発見に役立ちます。
しかし、ペースメーカーは磁気や電気の影響を受けやすい機器です。マンモグラフィでは、強いX線を使うため、ペースメーカーに影響が出る可能性があります。
そのため、ペースメーカーを持つ人が乳がん検査を受ける際は必ず医師に相談し、安全な方法を選ぶことが大切です。また、代替の検査方法がある場合もありますので、医療機関とよく話し合うことをお勧めします。
6-4.心臓や肺などの手術を受けた人
心臓や肺の手術を受けた人は、マンモグラフィを受ける際に注意が必要です。手術により、体の動きや姿勢に制限が生じます。
マンモグラフィは乳房を圧迫して画像を撮影するため、痛みや不快感を感じやすいです。 そのため、乳がん術後の回復が十分でない場合は、無理をせずに検査を延期することが推奨されます。
また、胸部に手術跡があると、乳房の構造が変わることもあり、精密な検査が難しくなることがあります。検査を受ける際は、主治医と相談し、安全に行うことが大切です。
7.マンモグラフィ以外の乳がん検査
マンモグラフィ以外にも、乳がんを発見できる検査があります。超音波エコーとMRIです。 マンモグラフィを受けられない人は、超音波エコーやMRIを受け、乳がんの早期発見に努めましょう。
7-1.超音波エコー
乳がん検診の超音波エコーは、マンモグラフィと同様、乳房の状態を調べるための検査方法です。超音波エコーでは、超音波を利用し腫瘤や異常を確認します。
検査技師が、専用のプローブを直接乳房にあて、検査をします。検査は10〜15分ほどです。痛みがなく、放射線を使わないため、安全性が高いのが特徴です。
超音波エコーは、マンモグラフィと組み合わせて行われることが多く、とくに乳腺の密度の高い乳房の異常を見つけるのに役立ちます。

7-2.MRI
MRI検査でも、乳がんの有無を確認できます。とくに、マンモグラフィや超音波検査での結果がはっきりしない場合や、乳がんの家族歴がある人におすすめされます。
MRIは放射線を使用せず、強力な磁場を利用する検査です。造影剤を使用する場合もあります。 最近では、造影剤を使用せず、痛みが全くない乳がんMRIとして、「無痛MRI乳がん検診」が広まっています。

7-3.セルフチェックを月に1回行う
乳がんの早期発見には、セルフチェックが重要です。月に一度、自分の胸を触って確認しましょう。 乳がんのセルフチェックは以下のとおりです。
- 鏡の前で両胸の形や色の変化、しこりがないかを観察
- 立ったり寝たりして胸を優しく押しながら、しこりや硬い部分がないか確認
- 腋の下も触って確認
セルフチェックで痛みや変化を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。 定期的なセルフチェックが、乳がんの早期発見につながります。
8.若い世代でも乳がんの発症リスクはある?
近年、乳がん患者さんが増加しています。理由として、女性の社会進出や食生活の変化などがあるといわれています。
その結果、20代女性の乳がん患者さんも増えています。
がんと聞くと、若い年代は発症しにくいと考えている人は少なくないでしょう。しかし、乳がんは若い世代でも発症するリスクはあることを知っておいてください。
8-1.20代でも乳がんになる場合がある
30代以降に比べ、20代の乳がんの発症リスクは低いですが、発症しないわけではありません。 とくに、以下のような人は若い人でも乳がんのリスクが高いです。
- 初潮年齢が低い人
- 出産歴がない
- 飲酒の習慣がある人
- 乳がんの家族歴がある人
- 乳房のしこりがある人
家族に乳がん患者がいる場合や、自分で気になる部分を感じている20代は、積極的に乳がん検診を受けるようにしましょう。 20代でも早期に発見することで、治療の選択肢が広がり、予後も良好になることが多いです。
若いから大丈夫とは思わず、20代でも乳がんになるリスクがあることを覚えておきましょう。
8-2.乳がんリスクの高い人
乳がんの発症には、女性ホルモンであるエストロゲンが関わっているといわれています。 つまり、エストロゲンに影響を与える要因が乳がんの発症リスクを高くするのです。
乳がんの発症リスクは以下のとおりです。
- 初経年齢が早い
- 閉経年齢が遅い
- 出産の経験がない
- 初産の年齢が遅い
- 肥満(閉経後)
- 長期の女性ホルモン剤の使用
- 飲酒
- 乳がんの家族歴
- 良性乳腺疾患の既往歴
自分に当てはまるか確認してみてください。 乳がんリスクが高い人は、乳がんで命を落とさないために、定期的な検査やセルフチェックが重要となります。
9.マンモグラフィと超音波エコーどちらがいい?
乳がん検診を受けようとしたとき、マンモグラフィか超音波エコーのどちらを受ければよいか迷いますよね。 どちらの検査も、乳がんの早期発見に役立つ検査です。しかし、年代によって推奨される検査が異なります。 自分の年齢ではどちらの検査を受けるべきか確認してみましょう。

9-1.20代以下は超音波エコー
20代の女性の乳がん検診では、超音波エコー検査がよいでしょう。 超音波エコーは、痛みがなく、放射線を使用しないため、とくに乳腺の密度が高い若い世代に適しています。
超音波エコーでも、乳腺の中の異常を観察できるため、腫瘤やしこりの早期発見が可能です。
しかし、20代は乳腺の密度が高いため、マンモグラフィには向いていません。マンモグラフィで乳房を撮影しても、全体が白く写るため、同じように白く写るがんと見分けがつきにくいのです。
また、若いうちから何度もマンモグラフィを受けていると被ばくの受ける回数が多くなってしまいます。そのため、20代で乳がん検診を受けるときには、超音波エコーがすすめられます。
9-2.30代は4年に1度はマンモグラフィ
30歳代の女性も乳がん検診を定期的に受けることが大切です。しかし、30代は乳腺の密度が高く、マンモグラフィだけでは乳がんを見落とす可能性が高いです。
偽陽性の確率も高くなるため、不要な精密検査を受ける可能性があります。 そのため、30代の乳がん検診では基本的に超音波エコーがすすめられます。
ただし、超音波エコーだけでも乳がんを見落とす可能性はゼロではありません。 もし30代でマンモグラフィを希望される場合は、ご自身のリスク(家族歴など)に合わせて、医師と相談した上で受けるようにしましょう。
乳がん検診は40歳からすすめられる検査ですが、30代でも乳がんのリスクがあるため、定期的に乳がん検診をうけるようにしましょう。
9-3.40代以上はマンモグラフィを2年に1度
40歳代の女性は、乳がんのリスクが高まる年代です。乳がんは早期発見が重要で、早期に治療すれば治癒率も高くなります。 そのため、40代以上は2年に一度マンモグラフィを受けることが推奨されています。
ただし、40代でも乳腺の豊富な人はマンモグラフィによる偽陽性の確率が高くなります。 そのため、マンモグラフィだけでなく、超音波エコーやMRI検査も受けるとよいでしょう。
9-4.妊娠中や授乳中は超音波エコー
妊娠中や授乳中の女性でも、乳がんのリスクはあります。 しかし、マンモグラフィは被ばくの可能性がある検査であるため、受けられません。
そのため、妊娠中や授乳中の女性が乳がんを早期に発見するためには、超音波エコー検査を受けることがすすめられます。
超音波エコーは放射線を使わず、妊娠中や授乳中でも安全に行える検査です。 妊娠中や授乳中の女性が乳がん検診を受けるときには、医師と相談し、適切な時期に超音波エコーを受けましょう。
10.「無痛MRI乳がん検診」がすすめられる理由
乳がんの発見率が高い乳がん検診として広まっている検査として、「無痛MRI乳がん検診」をご存じでしょうか。 マンモグラフィや超音波エコーよりも、高精度の乳がん検査であり、精神的・身体的な苦痛を感じることなく検査を受けられます。
多くの女性が乳がん検診として受けている「無痛MRI乳がん検診」について、以下で詳しく紹介します。
10-1.注目されている「無痛MRI乳がん検診」とは
乳がん検診と聞くと、マンモグラフィや超音波エコーを想像する人が多いのではないでしょうか。 乳がん検診は「痛い」「恥ずかしい」と思っている人も少なくありません。
そこで、最近注目されている痛くない乳がん検診が「無痛MRI乳がん検診」です。 名前の通り、痛みを全く感じない検査です。
無痛MRI乳がん検診はMRI検査ですが、造影剤を使用しないため、喘息の既往がある方も受けられます。さらに、造影剤を使用したMRI検査と同じ高精度で、乳がんを発見できます。

10-2.痛みを感じない検査
マンモグラフィは痛いから、定期的に受けるのはつらいと思いますよね。 無痛MRI乳がん検診は、痛みを感じることなく受けられる乳がん検査です。
無痛MRI乳がん検診は、乳房の部分をくり抜かれたベッドにうつ伏せになるだけでよいからです。乳房を圧迫したり、平らにする必要がないため、乳房が敏感な人や生理中の人でも痛みを感じることがありません。
マンモグラフィと違い、機器による乳房の圧迫を伴わないため、安心して検査を受けられます。
10-3.乳房を露出しないでよい
無痛MRI乳がん検診は、乳房を露出せずに行える「恥ずかしい」思いをしないでよい検査です。 マンモグラフィや超音波エコーは、検査を行うスタッフに乳房を見られてしまいます。
無痛MRI乳がん検診では、検査着やTシャツのまま検査可能です。衣服を着たままで受けられるため、プライバシーが守られ、恥ずかしい思いをせず、リラックスした状態で検査を受けられます。
精神的な負担がない検査として、多くの女性が検査を受けています。

10-4.被ばくのリスクがない
乳がん検診は定期的に受ける検査であるため、被ばくによる発がん率を心配したくないですよね。 無痛MRI乳がん検診は、被ばくのリスクがない安心な検査方法です。
MRIは、強い磁場と電波を利用して乳房の状態を検査します。放射線を使用しないため、妊娠中の方や放射線の影響を気にされる方でも安心して受けられます。
また、磁気により乳腺の状態を詳しく確認できるため、乳がんの早期発見に非常に効果的です。
10-5.マンモグラフィよりも精度が高い
無痛MRI乳がん検診は、マンモグラフィよりも高い精度で乳がんを見つけられます。 とくに、若い女性に多い乳腺密度が高い場合、マンモグラフィでは見逃される小さな腫瘍もMRIでは高精度で発見できます。
無痛MRI乳がん検診は、乳がんの早期発見につながり、治療の選択肢を広げるため、非常に重要です。最近では新たな乳がん検診として、多くの人が受けています。
10-6.日本人の乳房に適している
無痛MRI乳がん検診は、日本人の乳房にとくに適した検査方法です。 日本人の多くが高濃度乳房だからです。
高濃度乳房でマンモグラフィを受けると、乳腺とがんが共に白く写るため、がんと他の組織との見分けがつきにくいです。そのため、乳がんを見落としてしまうリスクが高くなると言われています。
無痛MRI乳がん検診であれば、乳腺の濃度に関係なくがんを黒く写し出せるため、高濃度乳房であっても乳がんの発見率は左右されません。

10-7.乳房の手術をしていても検査できる
無痛MRI乳がん検診は、乳房の手術後でも安全に受けられる検査です。 乳がんの術後や豊胸手術後で、乳房にインプラントが入っていても検査できます。
マンモグラフィであると、乳房を板で挟むため、インプラントを傷つける可能性があります。超音波エコーでは、インプラントによって乳房の深い部分の検査がうまくできません。
無痛MRI乳がん検診であれば、インプラントが入っていても、インプラントを傷つけたり、検査精度に影響を与えずに検査できます。 乳房の術後でも安心して受診できる検査方法ですので、ぜひ検討してみてください。
11.乳がんは早期発見が何より大切!
乳がんは早期の段階で治療を始めることで、生存率を高められるがんです。
そのため、乳がんになっても精神的・身体的な負担を少なくするためには、乳がんを早期発見することが何よりも大切です。
そのためには、セルフチェックを毎月行い、安心できる乳がん検診を定期的に受けるようにしましょう。
11-1.セルフチェックを毎月行う
セルフチェックは、乳がんの早期発見に重要です。 乳がんのセルフチェックとは毎月、自分の胸を触って異常がないか確認することです。
毎月確認することで、小さな変化にも気づけます。例えば、しこりや形の変化、色の変化などです。
乳房がふだんと違う状態があれば、早めに病院で診てもらうことが大切です。乳がんは早期に発見すれば、治療効果が高くなります。
自分の乳房の状態を知ることで、安心感も得られるため、月に一度のセルフチェックを習慣化しましょう。
11-2.安心できる乳がん検診を選ぶ
定期的に受けるべき乳がん検診は、できる限り安心して受けたいですよね。 乳がんは初期の段階では自覚症状が少なく、定期的な検診を受けることで進行のリスクを減らせます。
そこで、安心できる検診を選ぶことで、検診によるリスクに対する不安を減らせるでしょう。さらに、精度の高い乳がん検診を受けることで、乳がん発症への心配も減らせます。
乳がん検診には、マンモグラフィや超音波エコー、無痛MRI乳がん検診などいくつかあります。定期的に受けるべき検査であるため、安心して受けられる検査を選ぶようにしていきましょう。
11-3.定期的に検査を受ける
定期的に乳がん検診を受けることは、乳がんを早期に発見するためにとても重要です。 乳がんは初期の段階では症状がほとんど現れません。自分では気づきにくい病気なのです。
しかし、検診を受けることで、異常を早期に見つけられます。 早期に発見された乳がんは、治療による効果が高く、完治の可能性が高まります。
また、定期的な検診によって、自分の乳房の状態を把握することもでき、安心感につながるでしょう。 自分自身の健康を守るために、ぜひ定期的な乳がん検診を受けることをおすすめします。
12.まとめ
マンモグラフィは乳がん検診の重要な検査のひとつですが、メリットだけではありません。 リスクやデメリットも知った上で検査を受けるようにしましょう。
マンモグラフィは放射線を使用するため、定期的に検査を受けると被ばくによるリスクがゼロではありません。 とくに若いときから何度も検査を受けていると、被ばくの回数が多くなるでしょう。
また、偽陽性の結果が出ることがあり、不必要な不安や追加検査につながります。そして、痛みや不快感を感じやすい検査であることも知っておきましょう。
そこで、これから乳がん検査を考えている人に知ってもらいたい検診が「無痛MRI乳がん検診」です。痛みや不快感、被ばくなどのデメリットがなく、早期の乳がんを高精度で見つけられます。
乳がんによって将来、悩まないようにするために、定期的にマンモグラフィや無痛MRI乳がん検診などを受けましょう。