乳がんは再発したら治らない?治療法や予防についても解説
乳がんの治療後に心配になるのが、乳がんの再発ですよね。 乳がんは、早期に治療すると完治できるがんですが、再発することは稀ではありません。 「乳がんが再発したら、命に関わる?」と心配になるでしょう。 乳がんが再発した場合でも、治癒できる可能性はあります。

この記事では、乳がんになりやすい人や再発した場合の治療法について解説します。 また、再発を予防するための生活習慣や乳がん検診などについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1. 乳がんの進行度について
- 2. 乳がんの再発とは?
- 3. 乳がん再発の兆候や症状は?
- 4. 再発乳がんの治療方法は?
- 5. 乳がんを再発しやすい人の特徴は?
- 6. 乳がんの再発を防ぐための生活習慣
- 7. 再発乳がんを早期発見する方法
- 8. 再発した乳がんを見つけるには「無痛MRI乳がん検診」を!
- 9. まとめ
1.乳がんの進行度について
乳がんは進行度によって、治療法や生存率が異なります。 乳がんを指摘されると、乳がんの進行度を確認するためにCTや骨シンチグラフィが必要に応じて行われます。精密検査をすることで、乳がんの進行度が分かり、今後の治療方針が決められます。
1-1.乳がんは乳腺にできるがん
乳がんは、乳房の中の乳腺というところにできるがんです。乳腺は母乳をつくる組織で、乳房のほとんどが乳腺からできています。
乳がんは女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けやすいがんです。 以下のような人は乳がんのリスクが高いといわれます。
- 初経が早い
- 閉経が遅い
- 出産経験がない
- 初めての出産が遅い
- 授乳経験がない
- 経口避妊薬(ピル)を使用している など
また、血縁者に乳がん患者さんがいる人は遺伝性の乳がんリスクが高い可能性があります。乳がん患者のうちおよそ1割程度が遺伝性です。
エストロゲンの影響を受けやすい状態や遺伝性があると、乳がんになりやすいです。
1-2.9人に1人は乳がんの診断を受けている
日本人女性では、9人に1人は乳がんであると診断されています。乳がんは決して珍しい病気ではありません。
女性のがんで、部位別にみると乳がんが第1位となっています。40代以上になると罹患数が増えますが、20代でも乳がんになる可能性があります。
乳がんはこれまでは欧米で多かったがんですが、最近では日本でも徐々に患者数が増えているがんです。女性の社会進出やライフスタイルの変化、食生活の変化が原因だといわれます。乳がんは、身近ながんとなっているのです。
1-3.乳がんは5つのステージに分けられる
乳がんはがんの大きさや進行度によって、以下の5つのステージに分けられます。 それぞれのステージでの乳がんの状態は以下のとおりです。
- ステージ0:周りの組織に浸潤していない
- ステージ1:しこりの大きさが20㎜でリンパ節への転移がなし
- ステージ2:しこりの大きさが20㎜以下でリンパ節転移がない、もしくはしこりの大きさが21㎜〜50㎜。
- ステージ3:わきの下以外にリンパ節転移がある
- ステージ4:乳房やわきの下以外に乳がんの転移がある
乳がんは他のがんに比べ、予後が良いとされています。
ステージ1であれば5年生存率は90%以上です。しかし、ステージ4になると5年生存率は40%以下となり、予後が悪くなります。
万が一乳がんが発生しても、進行度が低いうちに見つけ治療をはじめると治癒が可能です。
2.乳がんの再発とは?
乳がんの再発とは、治療後に再びがん細胞が増え、はじめの乳がんの発生場所や新たな場所に乳がんが発症することです。 乳がんの治療後に、再発を心配する人は多いでしょう。
手術で乳がんを取り除いた後、3年以内に再発することがあります。すべての乳がんの進行が早いわけではありません。10年や20年後に再発する人もいます。
再発したがんは乳房の周りや脇の下のリンパ節で見つかります。また、乳房から離れた場所である肺や脳、肝臓、骨などで見つかることもあります。 ここではまず、乳がんの再発について紹介していきます。
2-1.乳がんの再発率
乳がんの再発は、5年以内がおよそ30%ほど、10年以内がおよそ40%ほどです。再発のタイミングは人によって大きく異なり、20年以上経過してから再発する人もいます。
ステージごとにみると、治療後5年以内の再発率はステージ1でおよそ10%、ステージ2でおよそ15%、ステージ3でおよそ30%以上です。 ステージが上がると、再発する可能性が高くなります。
はじめの治療で乳がんを摘出していても再発のリスクがあります。そのため、治療後のフォローアップが重要となります。
2-2.乳がんの局所再発
はじめにできた乳がんの近くに再び乳がんができることを、局所再発といいます。例えば、乳房や胸壁、乳房周りの皮膚、リンパ節です。
手術でがんを取り除いたあとでも局所再発は起こります。治療の段階で、微細なために発見できずに残っていたがん細胞が成長することが原因です。
最初の乳がんとは別の新たな乳がんが発生することもあります。再発乳がんか新たな乳がんか区別することは難しいため、後者も局所再発とみなされます。
局所再発が見つかるきっかけは、定期的に受けている検査や、セルフチェックによるものです。
2-3.乳がんの遠隔再発
乳がんの遠隔再発とは、乳がん治療後に、がんが乳腺以外の場所に再発することです。例えば、肺や脳、肝臓、骨などです。 治療後もがん細胞が体内に残っており、転移することで遠隔再発が起こります。転移とは、がん細胞が血液やリンパ節によって他の臓器に移動し、新たにがんがつくられることです。
転移が進行すると、治療が難しくなり、予後や生活に影響を与えやすくなります。そのため、転移していたとしても早めに治療をはじめることが重要です。
3.乳がん再発の兆候や症状は?

乳がんの再発によって、さまざまな症状が出る場合があります。症状の発見によって、乳がんの再発を見つけられます。 以下のような症状は乳がん再発の兆候です。
- 乳房のしこり
- 皮膚の変化
- 骨の痛み
- 呼吸が苦しい
- リンパ節の腫れ
- 頭痛
- おなかの張り
気になる症状がある場合、専門の医師に相談しましょう。放置しておくと、乳がんが進行していく可能性があります。
3-1.乳房のしこり
乳がんにしこりができることは、再発の兆候のひとつです。乳がんに伴うしこりは、乳腺の中ではなく、周囲の脂肪組織にできることが多いです。
乳がんのしこりは、硬く境界がはっきりしているものや境界が不規則なものがあります。 基本的に無痛ですが、進行するにつれて、痛みや腫れが生じることがあります。
しこりは自分でも見つけやすい乳がん再発の兆候のひとつです。そのため、セルフチェックでしこりに早めに気づくことで、再発した場合でも予後を高められます。
3-2.皮膚の変化
乳がんの再発によって、皮膚が変化することがあります。乳がんによって皮膚が変化するのは、皮膚にがんが浸潤するためです。
皮膚の変化は赤みや腫れ、ひきつれ、凸凹、熱感などです。皮膚にしわがよって見えることもあります。また、乳頭の周りにかさぶたや潰瘍ができることもあります。
皮膚の変化ははじめ、虫刺されや湿疹などと間違われやすいです。皮膚の症状が治らない場合は、専門の医師に相談してみましょう。
3-3.骨の痛み
乳がんが骨に転移した場合、骨に痛みがでることがあります。痛みの程度は人それぞれで、激しい痛みを伴うこともあります。
乳がんが転移した患者のおよそ30%の人が骨に転移しています。乳がんが血液によって骨に運ばれることが原因です。
乳がんの骨への転移では以下のような場所で痛みを伴います。
- 腰椎
- 胸椎
- 大腿骨
- 骨盤
- 上腕 など
腰痛や背中の痛み、太ももの痛み、腕の痛みなどを感じるでしょう。 がんによって骨がもろくなり、骨折することもあります。
骨の痛みは乳がんが原因とは限りませんが、骨の痛みがひどくなる前に、早めに医療機関に相談することが重要です。
3-4.呼吸が苦しい
乳がんによって呼吸が苦しいという症状が生じることがあります。乳がんによって呼吸が苦しいという症状が生じる原因は、肺や胸膜への転移によるものです。
他に、咳や息切れ、胸部の圧迫感や痛みなどがあります。咳は乾いた咳から痰を伴う咳もあります。また、息切れは日常的な活動時に感じたり、安静時にも現れることがあります。
呼吸の症状は呼吸困難になるリスクがあるため、気になる症状があれば、早めに医療機関を受診することが大切です。
3-5.リンパ節の腫れ
乳がんの再発によって、リンパ節の腫れが生じます。わきの下や胸骨近く、鎖骨上のリンパ節に乳がんは転移しやすいです。
とくに、乳がんの場合はわきの下のリンパ節に転移しやすいため、わきの下のリンパ節の腫れによって気づく人も少なくありません。 腫れたリンパ節は、触れると硬く感じます。痛みを伴うこともあります。
リンパ節の腫れによって、腕がむくんだり、しびれたりする人もいます。
3-6.頭痛
乳がんによって頭痛が生じることがあります。頭痛は持続的で鋭い痛みや、脈を打つような痛みなどです。
乳がんによって頭痛が生じるのは、脳への転移が原因です。脳へ乳がんが転移した場合、1カ所だけのこともあれば、脳内に数か所発見されることがあります。
また、乳がんの脳への転移では頭痛だけではなく、嘔吐やけいれん、ふらつき、麻痺、意識障害などもあります。
3-7.お腹の張り
乳がんによるお腹の張りは、がんが腹部に進行したり、転移したりすることで生じます。とくに、肝臓や腹膜で腫瘍が成長することで、お腹の不快感やお腹の張りが引き起こされます。
がんによる腹部の圧迫によって、腸の動きが妨げられガスが溜まりやすくなります。その結果、食欲不振や体重減少、腹痛などを引き起こします。
お腹の張りが続く場合や他の症状がある場合は、早めに医療機関での診察を受けることが重要です。
4.再発乳がんの治療方法は?
乳がんの再発は、再発した場所によって治療の方法が異なります。
がんの進行を防ぐためには、治療をしなければいけません。早めに治療を始めることで治癒も期待できます。 以下で局所再発と遠隔再発それぞれの治療方法について紹介します。
4-1.局所再発は手術も可能
局所再発では、完治を目指した治療が選択されます。
乳房内にがんが再発した場合、一般的に乳房全体を切除する手術、つまり乳房全切除術を行います。はじめの治療後に放射線治療をしていなければ、放射線治療を行う場合もあります。
しかし、皮膚に炎症を起こし赤くなる炎症性乳がんでは、まず薬物療法からです。薬物療法をしてから手術療法や放射線治療をします。
局所再発では、早めに治療をすることで、遠隔再発に比べ完治できる可能性が高いです。局所再発を指摘されたら、できる限り早めに治療を開始しましょう。
4-2.遠隔再発はがんを抑える
乳がんの遠隔再発では、がんを抑える治療が中心になります。 遠隔再発では、再発したがん全てを取り除くことは困難です。検査では発見できないがんがからだに残っている可能性が高いからです。
そのため、手術療法は行わず、薬物療法が一般的に行われます。ただし、肺にひとつだけ遠隔再発している場合は、肺がんとの区別が難しいため手術をして取り除きます。
遠隔再発であると、すべてのがんを取り除くことはできませんが、薬物療法が効果的にできると命に関わるリスクを低くできます。実際に乳がんが遠隔再発しても長く生活できている人は少なくありません。
4-3.がんによる痛みを和らげる
がんが原因によって、痛みが生じる場合があります。がんが進行したり、大きくなったりすると他の臓器を圧迫するからです。また、周りの組織を傷つけるため、炎症を引き起こします。
がんによる痛みによって苦痛やストレスを抱え、QOLを下げてしまうことは少なくありません。そのため、痛みを和らげることはがんの治療にはなりませんが、がんと生活していくためには大切です。
がんによる痛みを和らげるには以下の方法が行われます。
- 鎮痛剤
- 温熱療法
- 冷却療法など
- 医療用の麻薬
- 看護師や臨床心理士によるカウンセリング など
乳がんによる痛みや不安で悩まされる場合は、医師や看護師などにすぐに相談しましょう。
5.乳がんを再発しやすい人の特徴は?
乳がんを再発しやすい人には特徴があります。
- 肥満
- 喫煙をしている
- 多量にお酒を飲んでいる
- 食生活が乱れている
生活習慣が乳がんの再発に影響を与えます。上記の習慣が乳がん再発の原因になる理由について、説明していきます。
5-1.肥満
肥満は乳がんの再発に関係するといわれています。肥満とは、体脂肪が必要以上にからだに蓄積され、健康に悪影響を及ぼす状態です。
脂肪組織からエストロゲンが分泌されるため、肥満であるとエストロゲンの分泌量が増えます。また、肥満は細胞の増殖を助けるため、がん細胞が増殖しやすい状態です。
つまり肥満は、乳がんのがん細胞が増殖しやすい環境となってしまいます。そのため、肥満であると乳がんが再発しやすくなるのです。
5-2.喫煙をしている
喫煙は乳がんのリスクを高めるとされています。タバコに含まれる有害物質は、からだの中で遺伝子を傷つけたり、細胞の正常な動きを乱したりするからです。
とくにホルモンに影響を与える化学物質が含まれているため、エストロゲンの働きを変えます。その結果、乳腺組織に異常を引き起こしやすくなるのです。
また、喫煙は免疫力を低下させるので、がん細胞に対する身体の防御力が弱くなります。 閉経前では、乳がんのリスクを4倍近く高めるという調査結果もあります。
5-3.多量にお酒を飲んでいる
多量にお酒を飲むことは、乳がんの再発リスクを高めます。 アルコールは、体内でアセトアルデヒドという物質に変わります。アセトアルデヒドは細胞を傷つけ、がんの原因となる遺伝子の変異を引き起こす物質です。
また、アルコールはホルモンバランスにも影響を与える作用があり、とくに体内のエストロゲンの量を上昇させることが知られています。つまり、乳がんのリスクが高まるのです。
さらに、大量に飲酒することで免疫力が低下するため、がん細胞への防御力も弱めます。
5-4.食生活が乱れている
食生活が乱れると、乳がんを発症しやすくなります。食生活の乱れとは、脂肪分の多い食事や加工食品ばかりを多くとり、栄養バランスに偏りがあることです。
食生活の乱れは、からだの免疫力を低下させます。また、脂肪分の多い食事や加工食品を多く摂ることは、体重増加や肥満につながるため、エストロゲンというホルモンの分泌が増えます。
さらに、野菜や果物を十分に摂取しないと、抗酸化質が不足し、正常な細胞がダメージを受けやすいです。そのため、食生活の乱れは乳がんの再発リスクを高めます。
6.乳がんの再発を防ぐための生活習慣
できる限り乳がんの再発リスクを抑えていきたいですよね。 遺伝性乳がんの予防は難しいですが、生活習慣を変えることで、乳がんの再発リスクを減らせられます。
乳がん以外のがんの予防にもつながるため、自分の生活習慣を見直していきましょう。

6-1.肥満をさける
肥満は乳がんの再発リスクを高める原因のひとつです。肥満を解消することで乳がんの再発リスクを減らせられます。
乳がんの再発リスクを減らすために、適正体重を維持していきます。適正体重の指標はBMIで、BMI22.5が理想です。 BMIの計算式は、「BMI = 体重kg ÷ (身長m)2」です。BMI25以上が肥満とされています。
適正体重を維持することは、他の病気の予防にもつながります。定期的な運動やバランスの取れた食事を心がけ、体重管理をしていきましょう。
6-2.過度な飲酒をしない
乳がんの再発を防ぐためには、過度な飲酒を控えることも必要です。 アルコールは体内で乳がんの成長を助けるエストロゲンのレベルを上昇させます。
とくに女性は女性はアルコールの摂取量が多いほど、乳がんのリスクが高まるといわれます。 そのため、飲酒は適度に控えるもしくは飲酒をしないようにし、乳がんの再発リスクを減らしていきましょう。
6-3.禁煙する
禁煙は乳がんの再発予防に大きな効果があります。タバコに含まれる有害物質は、体内のホルモンバランスを乱し、がん細胞の成長を助けます。また、喫煙は免疫力を低下させます。
喫煙は乳がんだけでなく、多くの病気を引き起こすリスクが高いものです。 乳がんの再発を予防し、健康的な生活を送るために禁煙を心がけていきましょう。
6-4.大豆を食べる
大豆を食べることは乳がんの再発予防のひとつです。大豆にはイソフラボンという成分が含まれており、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをします。
そのため、イソフラボンがエストロゲンの作用を邪魔するため、乳がんの発生を抑えると考えられています。 また、大豆には抗酸化作用や抗炎症作用があり、体の免疫力を高める効果も期待されています。豆腐や納豆、味噌などが大豆食品です。
ただし、大豆製品ばかり食べると栄養バランスを乱すこともあります。大豆を積極的に摂取しながらも、バランスのとれた食事をしていくようにしましょう。
6-5.適度な運動を行う
適度な運動は乳がんの再発予防に効果的です。運動をすることで、体重管理がしやすくなり、ホルモンバランスが整います。とくに運動することで、エストロゲンの過剰分泌を抑えられます。
また、運動によって免疫力の向上にもつながります。ただし、急激な運動はかえってからだに負担をかけてしまうため、ウォーキングやジョギングなど自分のペースで運動をはじめていきましょう。
7.再発乳がんを早期発見する方法
乳がんが再発したら、大きな不安を感じてしまうでしょう。しかし、再発乳がんも早期で見つけられ治療をすることで治癒する可能性が高いです。
再発乳がんを治癒するためには、再発乳がんを早期発見することがとても重要です。早期に発見し早めに治療を始めることで、予後を高められます。
ここでは、再発乳がんを早期に発見する方法について紹介します。
7-1.定期的な検査
再発乳がんを早期発見するために、定期的に検査を受けていきましょう。乳がんの定期検査は、医師による診療のほかにマンモグラフィや超音波エコー、MRIなどです。
乳がんの治療で乳房を切除し、インプラントを挿入している場合、マンモグラフィを受けられない可能性があります。その場合、超音波エコーをすすめられますが、インプラントによって乳がんが見落とされることもあります。
以下に、乳がんの定期検査の目安を紹介します。
初期治療後3年間:3〜6カ月ごと 初期治療後4〜5年間:6〜12カ月ごと 初期治療後5年以降:年に1回程度
5年ほど経ち、再発がなければ完治したと考えられます。しかし、乳がんが新たにできる可能性も否定できません。
10人に1人は手術を受けた反対側の乳房にがんが発生しているという調査結果もあります。 再発乳がんや新たな乳がんを早期発見するために、定期的な検査が継続していきましょう。
7-2.自分でチェックする習慣をもつ
乳がん再発予防のために、セルフチェックを定期的に行うことが大切です。
まず、鏡の前で両手を上げ、乳房の形や大きさに変化がないか確認します。その後、横になり、乳房を軽く押しながらしこりや異常を感じるかチェックします。とくに、脇の下や鎖骨周りも忘れずに触れて確認しましょう。
セルフチェックでは、円を描くように優しく行い、痛みや硬い部分がないかを確認します。月に1回程度、生理前後を外した日に行うとよいです。異常を感じた場合は、早めに専門医の診察を受けましょう。
日頃から自分の乳房の状態を把握することは、再発乳がんの予防につながります。
8.再発した乳がんを見つけるには「無痛MRI乳がん検診」を!
「痛い」「恥ずかしい」などの理由で避けていませんか。 再発した乳がんも進行度が早い段階で見つけられることで、完治できる可能性が高まります。
そのためには、定期的な乳がん検診が重要です。しかし、乳がん検診が安心・安全に受けられなければ、継続して検診を受けにくいでしょう。
そこで、安心・安全に受けられる乳がん検診として多くの女性が受診しているのが「無痛MRI乳がん検診」です。他の乳がん検診よりも乳がんの発見率が高く、乳がん術後や乳腺密度が高い人でも受けられます。

8-1.乳房術後でも検査できる
無痛MRI乳がん検診は、乳房術後にインプラントを挿入していても検査可能です。 乳がん手術の術後や豊胸手術で、乳房にインプラントを挿入します。マンモグラフィでは板で乳房を挟んだ際にインプラントを傷つけることがあります。
超音波エコーではインプラントが死角となり、観察しにくくなります。 無痛MRI乳がん検診では、乳房を圧迫しないため、インプラントを挿入していても傷つく心配がありません。
また、インプラントの後方も問題なく観察できるため、検査精度も落ちずに検査可能です。
8-2.高精度で乳がんを見つけられる
無痛MRI乳がん検診はマンモグラフィに比べ、検査精度は5倍以上であるといわれます。
MRIでは、乳がんが黒く写り、他の組織と区別しやすいからです。 マンモグラフィでは、乳腺組織とがんは同じように白く写ります。そのため、見分けにくく見落とす可能性が高いです。
MRIであれば、乳腺とがんが見分けやすいため、高い精度でがんを見つけられます。
8-3.痛みを我慢しなくていい
マンモグラフィや超音波エコーによる乳房の圧迫によって痛みを感じている人は多いでしょう。
無痛MRI乳がん検診は、乳房の形にくり抜いた板にうつ伏せにあるため、胸を圧迫することがありません。そのため、全く痛みを感じない検査です。圧迫感や不快感を感じることもないです。
マンモグラフィのように検査のたびに痛みを我慢せずに、ストレスなく検査を受けられます。
8-4.被ばくのリスクがない
無痛MRI乳がん検診は被ばくの心配がない検査です。MRIは放射線ではなく、磁気を使用した検査だからです。
マンモグラフィは微量ながらも放射線を使用する検査です。何度も繰り返して受けることで、被ばくによるリスクを高めていきます。
無痛MRI乳がん検診であれば、被ばくによる健康リスクを心配せず、繰り返し受けやすいです。
8-5.検査着のまま検査できる
乳房を露出せずに乳がん検査を受けられるのは、無痛MRI乳がん検診だけです。マンモグラフィや超音波エコーでは、必ず乳房を露出しなければ検査できません。
もちろん無痛MRI乳がん検診では、検査着やTシャツを着たまま検査を受けても検査精度に問題ないです。 検査着を着たまま検査できるので、恥ずかしい思いをせずに乳がん検診を受けられます。
8-6.高濃度乳腺の人でも乳がんを見つけられる
高濃度乳腺の人は、マンモグラフィでは乳がんを発見しにくいです。高濃度乳腺では、マンモグラフィ画像では全体が白く写るからです。
日本人女性は高濃度乳腺の人が多いと言われており、マンモグラフィに向いていない人が少なくありません。 乳腺の状態に左右されずに乳がん検診を受けるなら、無痛MRI乳がん検診がおすすめです。
9.まとめ
乳がんの治療を終えても、乳がんは再発する可能性があります。微細ながんは治療しても残っている可能性があるからです。
乳がんが再発したら、もう治癒できないのではないかと心配する人もいるでしょう。 再発した乳がんでも、進行度によっては治癒できる可能性はあります。そのためには再発した乳がんを早期発見することが大切です。
また、乳がんの進行を抑えるためには、医療的な治療だけでなく、生活習慣を見直すことも重要です。
記事では再発乳がんの治療や予防法について詳しく解説しています。これから乳がんの治療をする人、もしくは治療を終えた人は乳がんの再発を予防するためにぜひ参考にしてください。