乳がんの初期症状とは?「しこり」のない乳がんもある!?セルフチェックと検診で早期発見を(医師監修)
乳がんは近年日本で急速に増えており、いまや日本人女性の9人に1人が乳がんと診断されています。 乳がんになる危険性は30代から40代にかけて急増します。
働き盛りの女性や子育て中のママが多いこの年代にとって、がんになるということは、本人だけではなく、家族や周囲にも大きな影響を与えることになります。

乳がんは進行するとわきの下のリンパ節や、血流によって肺や骨など全身に転移しやすくなり、発見が遅れると命の危険もあります。
あなたと、あなたの家族のためにも、定期的に検査を受け、少しでも早く発見し治療を行うことが大切です。 今回は乳がんの特徴、症状、検査、セルフチェックの方法について詳しく解説します。
目次
- 1. 乳がんってどんな病気?
- 2. 乳がんになりやすいのはどんな人?
- 3. 乳がんの初期症状は?
- 4. 「しこり」のできない乳がんもある!?
- 5. 「かゆみ」や「痛み」は乳がんの症状!?
- 6. 大事なのは自分の胸に関心を持つ「ブレスト・アウェアネス」
- 7. 乳がんの検査ではなにをする?
- 8. 乳がんの治療はどんなことをする?
- 9. 無痛MRI乳がん検診はしこりのない乳がんも発見できる!?
- 10. 快適な無痛MRI乳がん検診で検診を
- 11. まとめ
1.乳がんってどんな病気?
乳房の「乳腺」という組織にできる悪性腫瘍を乳がんといいます。 乳腺とは、乳頭を中心に放射状に並ぶ15~20の乳腺葉の集合体のことです。 乳腺葉は、母乳を作り出す「小葉」と、母乳を乳頭まで届ける「乳管」から成り立っています。

乳がんの約90%以上が乳管の上部組織に発生しますが、小葉から発生することもあります。 乳腺は乳房全体に張りめぐらされているため、乳がんは乳房のどこにでも発生する可能性がありますが、乳腺が豊富な外上部(乳房の外側の上部)に最も多く発生するといわれています。
がん細胞が小葉や乳管内にとどまっている状態を「非浸潤がん」と呼び、早期がんの段階です。 やがて、がん細胞が増殖し小葉や乳管の外に広がった状態になると「浸潤がん」と呼ばれます。 浸潤がんに進行すると、わきの下のリンパ節から血流に乗って肺や骨、肝臓、脳など全身に転移しやすくなります。 乳房以外の臓器にがん細胞が転移すると、様々な症状をひきおこし、命を脅かす可能性もあります。
乳房は体の表面にあるため、内臓に発生するがんと異なり、自分で触って発見できる点が大きな特徴です。 定期的なセルフチェックや検診の受診で、早期発見を心がけましょう。
2.乳がんになりやすいのはどんな人?
乳がんのリスク要因は、まだはっきりとしたことは解明されていませんが、以下のような特徴がある人は乳がんリスクが高いと言われています
<乳がんのリスクを高める要因> ・初経年齢が早い ・閉経年齢が遅い ・出産経験がない ・初産年齢が遅い ・授乳の経験がない ・閉経後の肥満 ・飲酒習慣、運動不足 ・乳がんになった血縁者(祖母、母、姉妹)がいる ・良性の乳腺疾患になったことがある ・過去に乳がんになったことがある
乳がんの発生には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっています。 上記リスク要因のように、体内のエストロゲンが多い状態が長く続くことで乳がん発症リスクが高まると言われています。 ただし、上記に当てはまる人が必ず乳がんになるわけではありませんし、男性でも発症することがあります。 当てはまらない人でも乳がんになる可能性はあります。
生活習慣の乱れも乳がんのリスクを高める要因といわれています。がん発症のリスクを下げるためには、飲酒を控え、適度な運動を行い、特に閉経後は肥満にならないように注意しましょう。
※参考文献(乳がん 予防・検診:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
3.乳がんの初期症状は?
乳がん細胞の大きさは、赤血球(8ミクロン)よりやや大きいくらいで、正常な細胞を祖先とする一個のがん細胞が増殖して乳がんとなると考えられています。 がん細胞がまだ小さなごく初期の間は何の症状も出ないため、現段階では最新鋭の検査機器を使っても発見するのは不可能です。
乳がんをマンモグラフィで検出できるのは、一般的に5ミリ程度の大きさを超えてからです。 しかし、周りの正常な乳腺の影響で1~2センチになって初めてわかる場合もあります。
代表的な症状「しこり」
もし自分の胸にしこりがあるのに気付いたら、「乳がんかも!?」と疑ってしまうかもしれません。確かに、乳がんの代表的な初期症状として、乳房の「しこり」があります。しかし、乳房にしこりができる病気は乳がん以外にもたくさんあります。
一般的に乳がんのしこりは「触ったときにこりこりする」と表現されることがありますが、月経周期などのタイミングによっては乳房が固くなりこりこりした感触に触れることや、授乳中に乳腺炎にかかることでしこりを感じる場合もあります。 「しこり=乳がん」と慌てず、まずは乳腺外来などの専門医に相談しましょう。
「しこり」以外の症状
乳がんの症状として、しこりの他に以下のような症状が見られることもあります。
・乳房にえくぼのような凹凸が見られる ・乳房や乳輪のただれ ・左右の乳房の形が非対称になる ・乳頭から分泌物が出る
気になる症状がある場合は、早めに乳腺外科などで診察を受け、早期発見につなげましょう。
4.「しこり」のできない乳がんもある!?
「しこり=乳がん」とは限りませんが、「しこりがない=乳がんではない」とも言い切れません。 しこりのできない乳がんもあります。
しこりのできない4つの乳がん
乳房パジェット病 初期の乳がんのうちの特殊なタイプで、乳管がんが乳頭の皮膚に進展したもの。乳頭が赤く腫れてただれ、ジュクジュクとするびらんと呼ばれる状態になります。
乳がんの増殖による皮膚潰瘍 乳がんの増殖が進むと、乳房の表面に潰瘍ができ、ジュクジュクとした浸出液や出血が起こるようになります。患部から分泌された浸出液に細菌感染すると、悪臭が発生します。
炎症性乳がん 乳がんの中でも特殊ながんで、乳房の皮膚が熱を持ち、赤く腫れ上がるなど炎症を伴うことが特徴です。若い女性に多く見られ、進行が早いため早期発見が非常に重要です。 とくに片側の乳房だけが赤くなるときは注意が必要です。
5.「かゆみ」や「痛み」は乳がんの症状!?
乳房の痛みや、乳首のかゆみがあると、「もしかして乳がん!?」と不安になる人も多いようです。 しかし、痛みやかゆみなどの自覚症状があったとしても、それほど神経質になる必要はありません。
初期の段階の乳がんで痛みが出ることは稀です。乳房の強い痛みや腫れは、女性ホルモンの影響や乳腺症、乳腺炎などで起こることがほとんどです。
また、乳首のかゆみは、乾燥などの肌トラブルが原因となって起こる場合も多く、清潔を心がけ十分な保湿を行い、かゆみがおさまれば心配はいらないでしょう。
ただし、痛みやかゆみなどの症状が長引く、悪化する場合は上記の「炎症性乳がん」や「乳腺パジェット病」などの特殊な乳がんである場合もゼロではありません。早めに乳腺科、乳腺外科などで専門医の診察を受けましょう。
6.大事なのは自分の胸に関心を持つ「ブレスト・アウェアネス」
乳がんの早期発見に大事なことは、自分の乳房の状態に日ごろから関心を持ち、変化に早く気付くことです。 「乳房を意識する生活習慣」のことを「ブレスト・アウェアネス」といいます。
ブレスト・アウェアネスの4つのポイント
- 自分の乳房の状態を知る
- 乳房の変化に気を付ける
- 変化に気付いたらすぐ医師へ相談する
- 40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
セルフチェックの習慣を日常生活に取り入れる
セルフチェックの目的が「自分でしこりを探す」だとなんだか荷が重いですが、「いつもと変わりがないか」という気持ちで、着替えや入浴、シャワーのついでに鏡で見たり、寝る前に触れたりするくらいなら、気軽に取り組めるのではないでしょうか。
変化にいち早く気付くためにも、チェックを日ごろから習慣化させることが大切です。
【チェックポイント】 ・乳房の変形や左右差がないか ・しこりがないか ・出血や異常な分泌物がないか ・ただれがないか ・へこみや引きつれがないか
【チェックの仕方】 ●入浴前に鏡のまえで
- 両腕を下げた状態で、乳房や乳頭を観察
- 両腕を高く上げた状態で、正面・側面・斜めから乳房を観察
- 乳頭を軽くつまみ、血のような分泌液がないか調べる
●入浴中にバスルームで(手に石けんをつけて滑りやすくしておく)
- 腕を上げ、乳房の表面に渦巻きを描くようにして、しこりなどがないか調べる
- 指先をそろえてわきの下に差し入れ、リンパ節が腫れていないか確認
●寝る前に仰向けになって(肩の下に薄いクッションなどを敷くと調べやすくなります)
- 腕を上げて、乳房の内側半分を指の腹で軽く圧迫しながら調べる
- 腕を下げて、乳房の外側半分を指の腹で軽く圧迫しながら調べる
- わきの下に手を入れ、しこりがないか確認
【チェックのタイミング】 セルフチェックは、排卵から月経終了までは乳房が張るため、乳房がやわらかくなる月経終了後1週間の間に、閉経後の方は一定の日にちを決めて、毎月1回行うのがおすすめです。
普段から乳房の状態を確認していれば、小さな変化にも気付きやすくなります。 少しでも変化や異変に気づいたら、迷わずすぐに乳腺外科、乳腺科などを受診し、専門医に相談しましょう。
7.乳がんの検査ではなにをする?
乳がんの検査は段階的に行います。 まず、「乳がんがあるかどうか」を調べ、「乳がんの疑いあり」となった場合は確定診断するための検査をします。
乳がんであると確定診断がでれば、治療法や手術の必要性を検討するため、「どのくらいの大きさか、全身に広がっていないか」を調べていきます。
「乳がんがあるかどうか」を調べる検査
最初に、乳がんの診断のための検査として以下のような検査を行います。
1.問診
気になる自覚症状について、月経周期、初潮・閉経時期、妊娠・出産歴、がんの家族歴などについて問診します。
2.視診・触診
乳房に変形がないか、乳頭に湿疹がないか、分泌がないかなど、医師が視診や触診で乳房やわきの下を診察してしこりの有無を確認します。 視診と触診を行っていない医療機関も多いです。
3.マンモグラフィ検査
マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影のことです。放射線技師が乳房をできるだけ引き出し、薄い板で乳房を挟み、押し広げて撮影します。
乳房を押し広げる際に、多少の痛みを伴うことがあります。
マンモグラフィ検査では、しこりや、乳がんの前段階である石灰化などが確認できます。医師はその所見に基づき診断します。

4.超音波検査(エコー検査)
乳房の表面にゼリーを塗り、超音波を当て、その反射波を画像化したものから病変の有無を調べる検査です。 痛みを伴わないこと、放射線を使わないので妊娠中の方も受けることができるのが特徴です。
通常ではマンモグラフィ検査を先に行い、精密検査としてエコー検査を実施することが多いです。

5.無痛MRI乳がん検診
MRIは強力な磁石と電磁波を使い、体の内部を断面像にして描写する装置です。 がんがあるかどうか、広がりなどを確認します。
MRIは有効感度範囲が広く死角がないので乳房の奥(胸壁)からわきの下まで、どの部分も高精度で検査が可能です。
痛みがない、放射線による被ばくがない、乳房の手術後や豊胸術後であっても通常通り検査ができるなどのメリットが多く、乳がん検診の新しい方法として、今もっとも注目されている検査方法です。
また、乳腺の濃度の影響をほとんど受けないので、若い女性で多い高濃度乳房(デンスブレスト)の方のしこりも見つけやすいのも特徴です。

「乳がんの疑いあり」の場合、追加される検査
上記検査で乳がんの可能性があると診断された場合、さらに詳しく検査する必要があります。 確定診断には、細胞診や組織診などを採取して顕微鏡で調べる精密検査が行われます。
1.細胞診
しこりなど病変の一部を採取し、顕微鏡でがん細胞があるかないかを調べます。 乳頭から出ている分泌物を採取して調べる「分泌液細胞診」、乳頭びらんから細胞を採取して調べる「捺印細胞診」、病変部に細い針を刺し、吸引した細胞を調べる「せんし吸引細胞診」などがあります。
2.組織診(針生検)
細胞の一部ではなく、病変組織の一部を採取して顕微鏡で調べ、確定診断する病理検査のひとつです。 細胞診よりも正確な判断ができるので、細胞診をせず組織診を行うケースも増えています。
細胞診の時よりも太い針を用いるため、局所麻酔を使用して行います。
「どのくらいの大きさか、全身に広がっていないか」を調べる検査
乳がんの確定診断がでると、治療法や手術の必要性などを検討するために、がんの周囲への組織の広がり方や転移の有無を調べる必要があります。以下のような画像検査を行います。
1.CT検査
X線を使った検査で、人体を輪切りにした画像をコンピュータによって再構成する装置です。 主に、骨や肺などの別の臓器に転移する遠隔転移の有無を調べます。
0.5ミリメートルの間隔で断層画像をつくることが出来るため、とても小さい病変も描き出すことができます。 ベッドの上にあおむけになった姿勢で行います。検査の際はベッドが自動で動き、トンネル状の装置の中に入ります。
5~15分程度の検査時間で、広範囲な画像を細かく撮影することができます。
2.MRI
MRI検査は特に脳や脊椎、四肢、子宮・卵巣・前立腺といった骨盤内の病変に関して優れた検出能力を持っています。 ベッドに寝た姿勢で行い、ベッドが自動で動きトンネル状の装置の中に入ります。
検査時間は15~45分とCT検査に比べて長くかかります。 検査の目的によっては、造影剤を飲んだり、静脈から注射したりすることがあります。
3.骨シンチグラフィ
骨にがんが転移しているかどうかを調べる検査です。 微量な放射線を発する物質を静脈注射やカプセルを服用して体内に取り込みます。
体内に取り込まれた部分から放出されるガンマ線を専用の装置で体外から計測します。 その薬の分布を画像化することによって全身のがんの転移を調べます。
4.PET検査
PET検査は、放射性薬剤を体内に投与して、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化します。 PET検査は、腫瘍、がん、炎症の大きさや場所の特定や、良性・悪性の区別をしたり、転移の状況や治療の効果を判定したり、再発の診断などにも利用されています。
CTなどの画像検査では、通常、頭部、胸部、腹部などに部位を絞って検査を行いますが、PET検査では全身を一度に調べることが出来ます。 撮影時には、機器の寝台の上にあおむけになります。撮影時間は30分程度です。
8.乳がんの治療はどんなことをする?
乳がんの治療には、手術、放射線治療、薬物療法(内分泌治療、抗がん剤治療、分子標的治療)があります。 検査の結果に合わせて、がんの進行や性質、本人の希望や生活環境、年齢を含めた体の状態、既往歴などを総合的に検討し、担当医と話し合って決めていきます。
複数の治療法を組み合わせる場合もあります。
手術(外科治療)
乳がんの手術には、下記のような種類があります。
1.乳房部分切除術(乳房温存手術)
がんから1~2cm離れた周囲を含めた、乳房の一部を切除する方法。 がんを確実に切除し、且つ、乳房を残すことを目的に行います。
2.乳房全切除術
乳房をすべて切除する方法 がんが広範囲に広がっている場合、乳房内の離れた場所に複数のがんがある場合に行います。
3.腋窩(えきか)リンパ節郭清(かくせい)
わきの下のリンパ節にがんが転移していると診断された場合は、わきの下のリンパ節を切除します。
4.乳房再建術
自分のおなかや背中などから採取した組織や、シリコンなどの人工物を用いて、新たに乳房をつくることです。 乳がんを切除して形が変わってしまった乳房や、失われた乳房をできる限り取り戻すために行う手術です。
放射線治療
がんに放射線を当てることでがんを死滅させたり小さくしたりする治療法。 手術の目的は、目に見えるがんを取り除き、術後の放射線療法の目的は、手術で取りきれなかった可能性のある、目に見えないがんを根絶することにあります。
薬物治療
主に抗がん剤や分子標的薬などの化学療法、がん細胞の増殖を抑えるホルモン療法薬があります。
9.無痛MRI乳がん検診はしこりのない乳がんも発見できる!?
乳がん検診といえばマンモグラフィが一般的です。しかし、乳房を板で挟まれ、痛いわ恥ずかしいわ・・・「できれば受けたくない!」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そんな中、痛くない、しかも恥ずかしくない乳がん検診が注目を集めているのをご存じでしょうか? その名も、「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)」。いったいどんな検査なのでしょうか。
無痛MRI乳がん検診とは
高性能のMRIを活用した乳がん検診です。 磁気の発生するドーム型の機械でうつ伏せに寝るだけで、簡単に乳房の検査ができます。
「痛くない、恥ずかしくない」だけでなく、さまざまな利点のある検査です。

検査におけるメリットを詳しく紹介していきましょう。
●痛くないので検査が楽
検査は、乳房型にくりぬかれたベッドにうつ伏せになることで行います。マンモグラフィ検査のように乳房を挟まないので、全く痛みがなく、乳房のサイズに関わらずキレイな形で撮影できます。

●Tシャツのまま検査できるのではずかしくない
磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査なので、検査着やTシャツを着たまま受けられます。マンモグラフィやエコー検査のように乳房をあらわにする必要が無く、あなたの胸のプライバシーも完全に守られます。

●MRI検査は被ばくゼロだから安心
マンモグラフィはX線を使用する検査なので微量の被ばくがあります。 対してMRIの内部はX線を使用しない構造になっているため、検査中の被ばくはありません。繰り返し検査を行う場合でも安心です。

●MRI撮影は乳がんの発見率が高い
最大の特長は、がん発見の発見率が高いということです。 特に日本人に多い「高濃度乳房(デンスブレスト)」の方においては、マンモグラフィよりもがんの発見率が高くなる傾向があるという報告があります。
マンモグラフィの場合、がんは白く写るので「雪山の白ウサギ」をみつけるかのように難しいものです。
一方、無痛MRI乳がん検診では、画像処理によってがんなどの異常部位を黒く浮き立たせて表示するため、マンモグラフィでは白く写って見分けにくいがんも発見しやすくなっています。

●日本人の乳房に適している 高濃度乳房(デンスブレスト)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?日本人の半数以上は、高濃度乳房(デンスブレスト)で、マンモグラフィ検査で乳房が白く映ってしまいます。
その点、無痛MRI乳がん検診は、乳腺の濃度の影響をほとんど受けないので、高濃度乳房(デンスブレスト)の方でも問題なく受けることができます。
Radiologyという画像診断で最も権威の高い科学雑誌では、透き通っている乳房と、白く曇っている乳房ではがんの発見率が倍は違うことをレポートしています。

●豊胸手術や乳房再建手術をしていても受けられる
乳がん手術や豊胸手術では、乳房にインプラントを入れて形を整えます。 マンモグラフィは乳房を圧迫する検査なので、強く圧迫するとインプラントが破裂して炎症などを起こし、整えた乳房が変形してしまうおそれがあります。
エコー検査は、インプラントが入っていても乳房を強く圧迫することはないので検査はできますが、インプラントの後方が見えにくくなるので検査が難しくなるケースや、断られる場合もあります。
一方、無痛MRI乳がん検診は、乳房を圧迫しないので、インプラント挿入後も乳がん検査ができます。

10.快適な無痛MRI乳がん検診で検診を
女性にとって乳がん検診は定期的な受診が重要ですが、「痛い、恥ずかしい」という思いをしないで済むならば、それに越したことはありませんよね。 痛みや露出に抵抗があり、検査をためらっていた方には、おすすめの検診です。
無痛MRI乳がん検診ができる施設はこちらです。
11.まとめ
乳がんはいまや日本人女性の9人に1人がかかる病気です。 乳がんになる危険性は30代から40代にかけて急増しますが、どの年代にも発症の可能性はあります。
乳がんの初期は無症状であることが多いため、症状があらわれたときにはすでに進行がんになっている可能性も少なくありません。 また、乳がんの初期症状はしこりだけではありません。しこりがない特殊ながんもあるので、しこりがないからといって安心することはできません。気になることがあれば早めに専門医に相談しましょう。
「乳がんは自身で見つけることが可能ながん」といわれています。初期のうちに見つけることができれば、適切な治療を受けることで治癒が期待できます。
あなただけではなく、あなたの家族のためにも、乳房のセルフチェックや定期的な検診を受けて、乳がんの早期発見を心がけましょう。