よくある質問(FAQ)

MRI乳がん検診に関する疑問や質問などにお答えしていきます。

 


Q1. MRI乳がん検診とは、どういうものでしょうか?

MRI乳がん検診は、乳がんを診断する方法のひとつで、造影剤を使わない・乳房をはさまないMRI検査です。MRIを使って、乳腺内部の構造を映し出します。画質を調整したMRI装置でのみ行っております。


Q2. どうやって撮影するのですか? 

検査着のまま、MRIの検査台の上にうつ伏せになっていただき、MRI専用の付属機器(マンモコイル)の2つの穴に乳房を入れ検査します。ブラジャーは検査着に着替えるときに外していただきます。乳房を露出する必要はありません。そのままの状態でMRIでの撮影が始まり15分あまりで撮影は終了します。


Q3. どのぐらいの時間が必要ですか?

「受付→着替え→検査→着替え→受付」の全体で、正味30分程度です(MRIを撮影している時間は15分ほど)。ただし、前の予約の方が遅れて検査が遅れる場合もありますし、検査には余裕を持ってお越し頂く必要があります。そこで病院滞在時間は余裕を見て、概ね1時間程度をとってください。


Q4. 痛いですか?

まず、何も注射しませんのでその痛みがありません。またマンモグラフィのように胸を挟んで撮影する必要はないのでその痛みもありません。ただ、ご自身で自然にうつ伏せになるだけです。「痛いのが怖いから今まで受けないできた」人は乳がんに対して無防備な状態です。公的補助のあるマンモグラフィの検診を受けることをまず考えた上で、ひとつの選択肢として本法による検診を受けることも考えられます。


Q5. 高濃度乳房とはなんでしょうか?

女性の乳房は乳腺と脂肪から成り立っており、乳腺の密度の濃い乳房のことを「高濃度乳房」と呼びます。日本人の半数近くは高濃度乳房(デンスブレスト)と言われています。マンモグラフィでは乳腺が白く、脂肪が黒く写ります。高濃度乳房の場合には、乳腺密度が高いためにマンモグラフィで全体が白く写し出されるため、同じく白く写る異常(がん)を見つけにくいです。一方でMRI検査は、高濃度乳房の影響を受けにくいことが分かっています。


Q6. 生理や妊娠との関係はありますか?

生理前に乳房が張るような時期は、乳腺が濃く映り、がんの検出能が落ちます。そこで、生理開始から3週間以内(できれば2週間以内)に受診するようにしてください。4週目(次の生理の直前)でも、検査ができないほどではありません。しかしせっかくの受診の機会ですから、診断能を高くしたい場合は、上記の期間にお受けになることをお勧めします。なお、閉経後の方はいつでも受診できます。

 

[授乳・妊娠との関連について]

授乳中は、乳腺が豊かになりますので、がんが見つかる効率は下がります。問診で妊娠・授乳の有無についてお伺いするのはこのためです。受診される場合は、診断能が通常より低いことをご承知ください。なお妊娠中のMRIは医師の診察が必要ですので、この検診ではお受け出来ません。ご了承ください。


Q7. 被ばくはないでしょうか?

ありません。MRI検査ですので、放射線被ばくはゼロです。ですから何度受けても累積被ばく*はゼロのままです。生涯のあいだに繰り返し受ける健康診断に、とくに向いている検査と言えます。

*累積被ばく(るいせきひばく;Radiation Cumulative Dose):今までに受けた放射線被ばく量を足し合わせたもの。

Q8. MRI乳がん検診はどうやってがんを見つけるのですか?

がんは、細胞がギュウギュウに密集している特徴があります。このため、がん組織のなかでは水の動き(拡散運動)が小さくなります。無痛MRI乳がん検査では、この密集(拡散の低下)を目印としてがんを拾い上げます。この撮影法を「拡散強調画像」といいます。そのなかでもドゥイブス法(DWIBS法)と呼ばれる方法を用います。得られる画像は、良く、PET検査(FDG-PET検査)とよく似ていると言われます。これはがん細胞がブドウ糖をよく消費することを目印としてがんを拾い上げます。ところが自然のブドウ糖は見えませんので、放射性同位元素をブドウ糖にくっつけたものを注射し、その集まりを映し出すのです。


Q9. もし検査が陽性だったらその後はどうしたら良いのですか?

検査が陽性で、がんの疑いがあるときは、「要精密検査」判定した報告書をご送付します。その場合は、乳腺(外)科を受診してください。その後は、乳腺(外)科の医師の判断により、(1)マンモグラフィ ・(2)超音波・(3)造影MRIなどの検査を行い、より詳しく診断します。


Q10. 初めて受診します。何か用意していくものはありますか?

ご用意いただくものは特にございません。検査着のまま受けられますので、洋服の指定もございません。仕事の間でも、お出かけの装いでも、スポーツカジュアルでも結構です。お食事の制限や、普段飲んでいる薬をやめる必要も一切ありません。普段通りで結構です。ただし、磁性体を身体に身につけることはできません。


Q11. MRI乳がん検診はどこで受けられますか?

詳しくは、本HPに掲載しております「受診可能施設」をご覧下さい。これらの施設では、画質がきちんと均一に得られることを確認してあります(このことは大変重要です)。LINEやFaceBookでの予約も可能です。病院営業時間であれば電話での予約、病院窓口での予約も可能です。
なお、「MRI乳がん検診」で調べると、他にも実施しているところが多くございますので、ご自身の判断で選ばれると良いと思います。


Q12. MRI乳がん検診はどのくらい(回数・頻度)受ければいいですか?

原則的には2年に1度、できれば1年に1度受けるようにしましょう。乳がんの発生リスクが高いと考えられる人、例えばお母さんや姉妹が乳がんにかかった人は、1年に1度受診しましょう。国の検診では、放射線被ばくの影響をなるべく避けるために、40歳未満の方のマンモグラフィの受診は推奨していません。しかし本検査は、放射線と無関係なので、安心して繰り返し受けていただけます。


Q13. 閉所恐怖なのですが大丈夫でしょうか?

狭いところに入ると緊張して汗がでたり、心臓がドキドキしたりする方がいらっしゃいます。しかし「トンネルの長さが身長よりも短いこと(120センチぐらい)」を検査時に説明すると、気が楽になる方も多いです。どうしても無理という場合は受けられません。


Q14. RI乳がん検診を受けることができない場合はありますか?

はい、MRIは強力な磁石を用いますので、以下の方はできません。

  • 大きな入れ墨がある(入れ墨に鉄粉が含まれていて、やけどするため)
  • 補聴器をしている(外すことができればできます)
  • 胸部に金属が埋め込まれている(できる場合もありますので、ご相談ください)
  • 心臓ペースメーカーが埋め込まれている

 

また、当日は以下のことはお控えください。

  • スプレー型(緊急吹きかけ型)の白髪染め(鉄粉が飛散してMRI装置の精度を下げます。毛染めは大丈夫です)
  • カラコン、濃いマスカラ(鉄が含まれているものがあります)

Q15. どうして今まで、MRI乳がん検診が行われていなかったのでしょうか?

今回、ドゥイブス法の精度を管理して検診に用いることになったのがこのホームページでのMRI乳がん検診ですが、これまでにもMRIによる乳がん検診(非造影)はいくつかの病院で行われてきました。

同時に、造影MRIによる検診が考えられていて、実現に向かっていたのですが、厚生労働省の通知(ガドリニウム造影剤の投与により体内沈着を生じる)により、造影MRIによる手法は、検診として用いるのは難しくなってきたという時代の変化を生じました。また2015年以降報告された高い有用性により再評価されつつあります。