開発者の想い
無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)の開発者の高原です。
開発の経緯、想いをお話します。
私の医師としてのキャリアは慶応義塾大学医学部の小児科からスタートしました。
多くのお子様は痛みを自らの言葉で伝えることが出来ません。そのため、小児科では専門知識に加え親御さん(特にお母さん)とのコミュニケーションスキルが非常に重要になってきます。
お母さんからの問診により、お子様の体調や機嫌を把握し、また家庭環境なども聞いていくのですが、その中で、進行乳がんのため、十分にお子様の面倒を見ることができないと悩むお母さんのことが印象に残っていました。
その後私は、今専門にしているMRI装置が日本に導入されることを知り、どうしてもMRIを勉強したくて放射線科医に転向しました。
MRIの勉強をすすめる傍ら、すべての画像診断を学んでいき、乳腺エコー検査なども担当しました。エコー検査では、手遅れに近いほど進行してしまった患者さんもいらっしゃいます。
「同年代の友達が乳がんになった。私もマンモグラフィを受けないといけないと頭ではわかっているけど、痛みや恥ずかしさから億劫(おっくう)になっていた」そんな声をいつも聞いていました。
このような経験を元に、乳がんを研究して博士論文を書きました。
その後、米国Emory大学で乳がんMRIを学び、帰国後に、それまでなかった全く新しい画像診断法を考案することができました。この方法はDWIBS法(ドゥイブス法)といって、被曝なしに、全身のがんの分布を知ることができます。とうとう、MRIを使って体内のガンを調べる方法と出会えたのです。
その後、オランダ・ユトレヒト大学病院放射線科に招いていただき、世界の人に役立てられるよう努力しました。
MRI検査では、検査の際に一切の痛みも放射線被ばくも伴わないのです。ただ、当時の乳房MRI検査では、服をはだけて検査を行うことが常識でした。これでは、女性が抱えている恥ずかしさというハードルを越えることが出来ません。
そこでなんとかプライバシーを完全に守れる方法を実現できないかと、考え続けました。
このプロジェクトに賛同を頂いた多くの女性に協力を頂き、試行錯誤を繰り返して服を着ていても乳がん検診ができることを確かめ無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)を実用化したのです。
痛くない・恥ずかしくない・がん発見率が高い無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)が誕生した瞬間でした。
この技術は多くの医療者・病院に受け入れられ、今では全国59か所の病院で無痛MRI乳がん検診が受けられるようになりました。
多くの女性が安心して安全に精度の高い乳がん検診を受けられるように研究を続けていきます。

高原 太郎 医師
1961年東京都生まれ。秋田大学医学部卒業。聖マリアンナ医科大学放射線科勤務、東海大学医学部基盤診療学系画像診断学講師、オランダ・ユトレヒト大学病院放射線科客員准教授などを経て、2010年から東海大学工学部医用生体工学科教授
よくある質問
どこで受けられますか?
乳房インプラントが入っていますが受けられますか?
どのぐらいの時間が必要ですか? なにか準備は必要ですか?
どのぐらいがんが見つかるのですか?
生理や妊娠・授乳との関係はありますか?
被ばくはないでしょうか?
MRI乳がん検診はどうやってがんを見つけるのですか?
MRI乳がん検診はどのくらい(回数・頻度)受ければいいですか?
閉所恐怖なのですが大丈夫でしょうか?
MRI乳がん検診を受けることができない場合はありますか?
MRIはどんな音がしますか?
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